今日は朝からいやなものを見てしまいました。近所の銀行の前を通ったら、恐らくアクセルとブレーキを踏み間違えたのでしょう。フェンスに激突し、となりのビニールハウスまで突き抜けてしまった車があったのですが、たまたまというかフェンスのところには「前向き駐車にご協力下さい」の看板が。ちなみに、その車は前から突っ込んでいましたので前向き駐車しようと駐車場に入ったようなのですが、後ろ向き駐車だったらどうだったろうかと考えてしまいました。
以前、テレビ朝日系列の「シルシルミシル」という番組で、さまざまな車を後ろ向きに走らせるとどの車が一番速いのかという実験をやっていました。軽トラックから消防自動車、スポーツカーのフェラーリまでエントリーしていたのですが、トップのタイムをたたき出したのはトヨタのカローラでした（うろ覚えですがバック走行で時速１００キロぐらい出ていました）。マニュアル変速のフェラーリは、バックギアの回転比が１速とほとんど同じだそうで、それほどスピードは出ないとのことでしたが、なぜカローラがそれだけスピードが出るかというと、カローラの変速機は無段変速というやつで、１速２速などという概念ではないそう。それは加速をスムーズにして燃費効率を上げる技術開発の賜物なのですが、後退時に一定の速度になるとリミッターなどで制御することをしていないことが図らずもわかってしまったわけです。暴走した車はまさに凶器そのものですから、
アクセルとブレーキを踏み間違えるような事はそうそうないとは思いますが、同じ日本車でもできるだけぶつからない車をキーワードに開発を行っているところもあります。スバルのレガシィは、前方に障害物があると認識するとアクセルを踏み間違えてもそれほど加速しないような安全装置を搭載しているとの報道がありました。以前は安全な車とはヨーロッパ車だという認識がありましたが、近未来の話ではなくすでに相当の安全性が考慮された車が出ていることを再認識しました。ここのところ車の話題といえばエコカー減税対象車のハイブリッド・電気自動車が中心でしたが、もう少しこうしたメーカーの取り組みにもスポットライトを当ててもいいのではないでしょうか。もしかしたら、一部のメーカーがマスコミを抱き込んでいるのかなと思ったりもするのですが。