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ビデオデッキは終わらない

 日常的にパソコンを使い、こうしたブログを読んでいる方にとっては全く関係なさそうな話なのですが、世の中には全くパソコンと縁遠い生活をしている方もいらっしゃいます。さまざまなデータを渡す際、パソコンを通じて当り前になっていることがしばしば通用しない事が起こります。私もこうした環境に慣れきっていたせいか、先日知人からテレビ番組の録画を頼まれた際、VHSテープで提供して欲しいと言われて改めてこの問題に気が付いた次第です。続き

 よくよく考えてみると、小さいお子さんやお年寄りの方にとっては(ちなみに、頼まれた知人はお子さんでもお年寄りの方でもありません(^^;))、テープメディアと違い、データ記録面がむき出しのメディアを使う時、かなりの確率で記録面に指紋をつけたり傷が付いたりする可能性があります。図書館やレンタルショップなどで不特定多数の人たちが見たり聴いたりしたCDやDVDのメディアはそのほとんどはかなりの傷が付いてしまっています。メディアのうちコピーが可能なものならば、安い空メディアにコピーしたものをお子さんに扱わせることでオリジナルを保護できますが、コピーそのものができない高価なメディアは、単に見るだけでも気をつかってしまうというのが正直なところではないでしょうか。

 ビデオデッキはハードディスクレコーダーや、ブルーレイ、DVDレコーダーに押されて今や見る影もありません。しかし、今出ているものがすべてにおいていいものかどうか。ハードディスクはクラッシュの危険があり、事実、私が初めて買ったハードディスクレコーダーは1年でハードディスクがクラッシュしてお亡くなりになりました(^^;)。数々のディスクについても引っかき傷一つで全てが駄目になり、デジタル特有の問題として、コピーも指定された数だけしかできなくなってしまいます。ビデオは確かに画質が悪いですが、画質は劣化するもののコピーは自由で、重ね録りをして何回もの利用可能。また、テープ自体はケースに入っているのでよほど強い力をかけない限り見られなくなることはありません。

 そんなわけで、私のところでも眠っていたビデオデッキを再生させるべく動かしてみたのですが案の定しっかりと録画・再生ができない状態でした。で、どうするかと考えつつ家電量販店へ行ったところ、デッキもテープも探すのに一苦労でした。デッキの方は安くて8千円くらいでしたが簡単録画のGコードが付いていません。Gコードはインターネットの番組表でも見られるので、何とかGコードの使えるデッキはないかと見ていて、いわゆる中古良品というやつを格安な金額で入手してきました。

 今のところ続きもののテレビ番組をおよそ一ヶ月かけて録画する必要があるので、とりあえず一ヶ月だけ持てばいいやと長く使うことは期待していないのですが、主にビデオデッキを使っていらっしゃる方には今後の動向が気になることでしょう。

 というのも、テレビのデジタル化に伴って将来テレビを買い換えなければならない(実際は安価な地デジチューナーが出てくるとは思いますが)のに、さらに高いお金を出してDVDレコーダーを追加購入しなければならないのかということですね。メーカーは今と同様にGコード予約のできる地デジチューナー内蔵のビデオデッキを出してくれればいいのですが、このままでは地上デジタル化とともにビデオデッキの製品としての生命が終わってしまいます。ディスクは録画したら多くの場合1回だけですが、テープは同じものを使い回したとしても相当長く使え、経済的でゴミの軽減にもなると思います。エコ家電をうたうメーカーは、使われるニーズがある限りビデオデッキをデジタルテレビの時代にも出してほしいものだと思います。個人的にはパソコンと繋がらないことで、ソフト的なトラブルとは無縁という安心感があるので(ハード的な故障はどうしようもありませんが)、パソコン内での録画のバックアップとしてしばらく使っていこうと思っています。

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