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新しいテキスト入力マシンについて

 日常的に文字をキーボードから打つ者としては、手軽に使える入力環境を主にハードの面から求めるということになるわけですが、これがなかなか難しいものです。現在は5万円前後のノートパソコンが売れていて、私もそのうちのひとつEeePCを使っているのですが、起動の遅さというのは我慢できるとしても、そのサイズと引きかえにしたキーボードの打ちにくさというのはいかんともしがたいもので、以前NECから出ていたモバイルギアのようなテキスト打ちに特化したハードが出てくれないかと思っていたのですが、事務機メーカーのキングジムからそのようなハードウェアが発表されました。続き

http://www.kingjim.co.jp/pomera/index.html

 「ポメラ」と名付けられたこのハードは、開くと大きくなるキーボードにより普通のパソコンのキーボードと同じような感じでの入力が可能で、単4乾電池駆動で起動も早いというのが特徴になっているようです。日本語変換ソフトにはATOK2007とMS-IMEが選べるということで、ほぼパソコンでの入力環境を手軽に持ち運べるということですね。価格は27,300円と少々高いと感じる方がいるかも知れませんが、興味のある方はたくさんいらっしゃると思います。

 ただ私の場合、日本語入力の方法にニコラ入力(親指シフト)というキーボードに印字されていない文字を打つ入力方法で、当然ながらポメラの入力方法としてサポートされていません(;_;)。加えて、漢字直接入力もどきを実行するため、常用漢字+αをユーザー辞書に登録しているため、100語までしか辞書登録できないポメラの性能では物理的に満足できません。何らかの手続きによってさまざまなプログラムが動くような事ができるならば、私の環境でも使えるかも知れませんが、今のところあくまで文章入力専用機としての位置づけであるので、そんな裏技が出てくるかどうかが購入へのポイントだろうなと思います。そういう意味では、モバイルギアというハードはちょっとした工夫で自分の好きなようにカスタマイズできるので、今でも十分使えるいいハードだったとしみじみ思います。

 とはいっても、普通に文字入力できる環境を常に持ち歩きたいと考える人にとっては魅力的であることは間違いのないところです。携帯電話のキーボードで素早く入力できたとしても、両手で入力した方が早く正確にできますし、疲れにくいといことはあるでしょう。すべてを携帯電話の小さいキーボードで行なうのではなくて、用途によって使い分けることで作業の効率は上がります。今回の製品の発表によって、こうしたテキスト打ちマシンのニーズを掘り起こしてくれればとひそかに期待しています。

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