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新茶は茶葉から楽しみましょう

 昨日、雨が降る前に、今年の新茶を買いに例年おじゃましている藤枝の向島園さんへ行ってきました。静岡という地域特有のことかも知れませんが、家ではほとんど煎茶を葉から煎れて飲んでいます。世間では緑茶を葉から煎れて飲むということはやらない方も多いと思いますが、そのあおりでお茶の葉の値段も下がり気味ということで、お茶農家の方々も苦労されていると聞きます。続き

 それとは逆に、ペットボトルのお茶はものすごく売れているようですね。伊藤園のコマーシャルではタレントが生産地を訪れ、お茶の栽培の様子をレポートするような仕立てのものを放送していますが、ペットボトル用に特化したお茶栽培は、お茶農家の方々にとっては苦渋の選択であることでしょう。メーカー側は国産の茶葉を安定的に仕入れたいということで農家と契約するということなのですが、それだとどうしても安く買い叩かれることでしょうし、ペットボトル茶の普及は急須で煎れるお茶文化からの乖離ともなり、長い目で見れば自分で自分の首を閉めることにつながるかも知れません。たまたま昨日の日本テレビ系「世界一受けたい授業」で煎茶の煎れ方について説明していましたが、作法にのっとって煎れたお茶というのはペットボトルのそれとは全くの別物です。一煎目などはまさにうまみ成分のみを飲んでいるような感じで、二煎目、三煎目に行くにしたがって変わっていく味をじっくりと楽しむことができます。それに加えて、ペットボトルで飲むお茶よりも、葉で煎れるお茶の方がコスト的には段違いに安くなるのですね。せめて新茶の時期ぐらいは、おいしい煎茶を楽しんでいただきたいと思います。おいしいお茶の煎れ方については、向島園さんの以下のリンクを参考までに挙げておきます。

http://www.mukoujimaen.jp/05teatime/05_index.htm

 ちなみに、今回私が購入したものは、そのままお湯にとかせばいい粉末茶が主でした(^^;)。じっくりと煎れる時間がない時や外出先で飲みたい場合などには大変に重宝するので、私の旅のお供の定番になっています。

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