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テンキーだけのパソコンの時代が到来?

 本日は珍しく、日曜版ではあるのですが朝日新聞に親指シフトを含む、パソコンの入力方法についての記事が出ていました。同じ文字を打つのに、少ない打鍵数で入力できる親指シフト入力のメリットも紹介していましたが、日本語入力の主流にはならず、ローマ字入力が主流になった事実を説明しています。

 同じ記事の中で、人とコンピューターの問題に詳しいという方に取材し、携帯電話のキーボードで高速入力をする人が主に若い世代ということで、「テンキーだけのパソコンの時代の到来も予感させる」と結んでいるのですが、片手打ち(といっても親指一本で何回も同じキーを打ちながら目的の文字に到達するまで打ち込む方法)が本当にパソコンの入力方法の主流になるのでしょうか。続き

 こうした入力方法を取材するのなら、同じ片手打ちでも今主流の携帯電話入力ではなく、2ストロークで一文字を打ち込む、いわゆる「ベル打ち」を紹介すべきだろうにと思います。この打ち方はポケットベルのサービスをNTTが行なっていた時の広く知られた入力方法であり、現在での携帯電話でも、この入力方法を選べる機種が少なからずあります。今まで、携帯電話でのメール作成にストレスを感じている方においては、ご自身の携帯電話にこうした入力方法がサポートされているかを確認の上、ぜひとも試してみていただければと思います。ちなみに、紹介した朝日新聞の記事で、「達人」と呼ばれる人たちは1分間に100字の漢字仮名まじり文を入力できるそうですが、ベル打ちならもっと早く多くの文字を入力できることがおわかりいただけると思います。

http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0407/08/news091.html

 ちなみに、入力について詳しく紹介されているのはここになります。

http://refam.at.infoseek.co.jp/bell/bell.html

 私は別に入力の専門家でも何でもありませんが、現在の入力環境をちょっと工夫するだけで快適な入力環境を確保できることはこの事だけとってもおわかりいただけると思うのですが、朝日の記者の方は字数の制限があるとは言え、記事の題名に『仮名入力「携帯化」の予感」』と付けるぐらいなら、親指シフトの説明は省いてでも、片手入力の手段についてもうすこし取材をしても良かったのではないでしょうかねえ。ちなみに、私のページで紹介している片手入力の方法として他には、ミサワホームが発売していたCutKeyや、増田忠士(増田式タイプ学習法)さんが考案したテンキーを使った「片手チョイ入力」など、もっと効率的に入力できる方法はいくらでもあります。ちなみに、私は片手入力と両手入力は状況によって使い分けています。ちょっとしたメモ書きには片手での入力で十分なのでベル打ちを使っていますが、こうして長い文章を書くのに片手でやっていては頭の中が爆発してしまいそうなので(^^;)、両手打ちの親指シフトを使っています。たまたまネットを見ていたら、Advanced/W-ZERO3[es]やEM・ONEαに繋いで使える折りたたみキーボードに新しいものが出ていて、これが実に親指シフトに使いやすそうなキー配列なのでつい注文してしまいました。

http://www.reudo.co.jp/rboardk/rbk-500u.html

 これを使えば腱鞘炎の心配なく、長文の入力がどこでもできそうなので、今から到着するのが楽しみです。こうしたキーボードを付けて売れば、むしろパソコンには本体のキーボードはいらないと割り切れる方も多いのではないでしょうか。

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