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めげずに言い続けること

 中国の冷凍餃子の問題で、中国公安当局が動きました。私たちに落ち度はないというのが会見の内容でしたが、これは日本側を挑発したというよりも、日本に対して付け込まれるような弱腰対応をすると国内から強烈に突き上げがあることを見越しての事だろうと思います。つまり、中国当局はオリンピックを間近に控え、あくまで国内問題を優先していくという流れがはっきりしたわけです。続き

 恐らく本日のワイドショーではそぞろ中国の会見をその国民性までまぜこぜにして非難するような内容になるでしょうが、逆に中国では日本のあまりの過剰反応振りを非難するようにマスコミは誘導していくはずです。確かにお互いの悪いところをあげつらい、非難しあった方が多くの人が注目するでしょうし、自国民の溜飲は下がるわけですが、日本も中国も隣人と全く付き合わないわけにもいかないのですから、何とかして関係修復をしなければならないところもあるわけです。日中関係を良くしようと努力している人たちは両国に多くいるはずだと思いますが、中国公安局の記者会見をセッティングした人たちの中に、日中関係が友好になるのを好まない人がいて、内部闘争が起こった結果ああいう記者会見になったのだとしたら、実に不幸な事です。ちなみに、情報の内容が確かかどうかわかりませんが以下のリンクのような話もあります。

http://gendai.net/?m=view&c=010&no=20428

 逆に、日本の捜査当局は、中国と全面対決かというようなコメントを出していたようですが、気持ちはわかるにしても、慎重に行なってほしいものだと個人的には思います。今後の事を考えると、中国政府が国内の問題を優先するあまり、対外的な信用を亡くしてしまうと、まず現在のバブル経済が早期に破綻するであろうということは容易に予測できます。そうなったら日本に影響が出るという事もありますが、何よりも中国という国の大きな損失になるということを真摯に助言してあげるべきだと思います。とは言ってもこれまでの流れの中でみていくと、日本人の言うことなど聞く耳を持たない可能性が大でしょうが、何度でも同じように助言していくことでわかってくれると信じるしかないでしょう。改めて、日中関係の専門家のスタンスが問われていくことになると思います。

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