題名はかなり大層な話のようですが、大したことはありません。近ごろ忙しくて、なかなか行けなかった近所の図書館へ行ってきたのですが、そこで改めて感じたことです。最近、本は中古書店で100円のものの中から面白いのを探すので、本当に緊急に読みたいものがない限りは本は借りなくなってしまいました。ただ、図書館では音楽ソフト(CDやカセット)も置いてありまして、これはどうやって選ばれるのかとふと疑問に感じたのでした。今回ついつい目について借りてしまったのは、新着の棚にあった次の2点です。
・「ぼういず伝説」あきれたぼういず
・「イナニメイト ネイチャー」高柳昌之ソロギター
ちなみに、これらのものがどんなものか説明すると、あきれたぼういずとは、美空ひばりの師匠としても有名な川田晴久氏が率いたコミックバンドで、昭和10年代のSP復刻盤です。大衆音楽の記録という意味において、確かに図書館にあるというのは素晴らしいと思います(^^)。ちなみに、竹中労さんも著作「美空ひばり」の中であきれたぼういずについては書かれていますので、未見の方はぜひご一読をば。
次の高柳昌之氏のアルバムは、これはフリージャズというよりも、さまざまなノイズを即興的に出し続ける、普通の人には何が何だかわけのわからないものであろうと思います。私は個人的にこういう音というのを聞くのは好きですが、これは市民に開かれた場所に公開されてもいいのか? という疑問は残ります。まあ、フリージャズが好きな人が市役所にいるのでしょうね。ちなみに、同じ棚には、私のページで紹介している明田川荘之氏のオーケストラのCDも置いてあるのです。公的な機関の場合、新譜をすぐに聴くことができないという不便さはあるものの、多少は個人の趣味に走りつつも、自分ではなかなか買えない作品を試し聴きできるということもあり、こういうサービスは嬉しいものです。もっとも、こうした変な趣味の作品がいつまで残っていくのかという不安はあるのですが。