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芸能ジャーナリズムの消滅がテレビをつまらなくする

 今日からちょっと出掛けてきます。どこへ行くかは明日にでも旅先からブログが更新できればいいなと思っていますので、それはまた改めて書くことにします。それにしてもここのところ世の中にはろくな話題しかありませんね。先日、銀行で週刊誌を立ち読みしていたら、いわゆる突撃リポーターの芸能ニュースなるものは、もはや賞味期限切れということで、テレビのワイドショーでも突撃レポーターへのニーズが減っていっているという話です。それは、インターネットのブログを芸能人が直接書き、それでわざわざテレビを介さなくてもよくなったからということもあるらしいのですが。続き

 私にとってはまさにどうでもいいような話題なのですが、ここのところの森進一さんと川内康範氏との仲違いを追い掛けるテレビ局を見ていると、もうちょっとましに報道することでこの泥沼の状態を打開させてあげられないものかと思います。川内康範氏が檄文を書き、マスコミの取材一切お断り宣言をしたのは、そのあまりにも低レベルなテレビレポーターの、取材と言うよりただマイクを突き出して追い掛ければ面白い画が撮れるとでも思っている、テレビスタッフへの怒りがあったのでしょう。もちろん、神妙に同様のテレビクルーを引き連れて八戸までおわび行脚した森進一氏の能天気さにも怒りはあるでしょうが、先走ってしまうスターとしての森進一を止められる取り巻きがいないという現状にも情けなさを感じておられるのかも知れません。

 元々、「おふくろさん」のバース(曲頭のセリフ)を作ったのは今から30年以上前ということになると、その際に川内康範氏へ連絡を取らず、そのままさも当然のように歌わせてしまった奴はだれかということがまず気にかかります。しかし、そうした事は前プロダクションに遠慮しているのか、ほとんどニュースとして伝わってこないのですよね。独立したのが1979年の2月ということですから、今回の騒動の原因は当時所属していた渡辺プロダクションにもあると考えるのはおかしなことではないはずです。当時の事情についての明細な情報がもたらされたら、川内康範氏の怒りは森進一氏のみに向かず、業界のルーズな体質を浮き彫りにさせることにもなるはずです。

 そういった騒動の元凶を決して報道しない芸能ジャーナリズムというのは、消滅していくのも仕方のない事なのでしょう。今批判の矢面に立っている森進一氏をたたくことは簡単ですが、今多くの有力タレントを抱える大手プロダクションの批判はできないというのでは、私たちはますます見たくないタレントをセットで押し付けられるような番組をこれからも見続けなければならなくなります。なぜこの人がずっとテレビに出続けることができるのかなんてことを考えながらテレビを見ていくと、そこらへんの構造がわかってくるでしょう。

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