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「手軽に」「便利に」「お得に」には注意しましょう

 そろそろ9月も終わりの時期になってきましたが、今日銀行へ行ってきたら、振り込め詐欺や架空請求、携帯電話のアダルトサイトをクリックするなだとか、とにかく不当に振り込ませてお金をだましとる事に注意喚起するポスターで埋め尽くされていました。先日のテレビでも日本テレビの記者がそうしたグループにこれでもかというくらい追い込みを掛けていましたが、基本的にはそういう輩は無視するに越したことはありません。こちらが情報を出せば出すほどつけあがってくるので、その前に処理すべきでしょう。続き

 今回、ふと考えてみたのですが、すでにドコモでは12才以上から月1万円までのクレジット利用が可能なDCMX miniというサービスを提供しています。もちろん親の承諾は必要なのですが、いったんこれと契約した携帯電話を12才以上の子供に持たせた場合、親はその一日目から1万円を使われてしまう可能性も考えておかねばいけません。しかもこちらの方は各種詐欺とは違って、あくまで子供のやったことであっても親がその責任を取ると承諾して契約しているのですから、請求を無視するようなわけにもいきません。使う人間によってとは思いますが、私はむしろこちらの方が深刻なダメージを多くの人に与える可能性もあるのではないかと思っています。

 しかし、テレビでは連日携帯電話の便利な機能のみを強調したコマーシャルが流れ、テレビのニュースショーでもそれを真っ向から批判しようとはしないように見えます。先日テレビによく出てくる弁護士さんがつい口を滑らしたのか、車メーカーへの批判は、出ている番組に車メーカーのスポンサーさんがついていない時でないと他の方に迷惑が掛かると言っていました。改めてテレビで話される事というのは、すべてを信ずるわけにはいかないのだと思いましたね。スポンサーはお金を出して番組を提供しているのですから、自分たちの都合の悪い事を出演者が喋ったとしたら、何のためにお金を出しているのかわからなくなりますから憤慨して当然のことでしょう。しかし、スポンサーが番組の内容に口を出してくるということは、大企業の思惑を超えるものというのをテレビは提供することができないということでもあります。10月から携帯電話会社は番号移行が会社またぎでできるようになるということでものすごい宣伝合戦を行なっていますが、これからもしばらく、マスコミは携帯電話会社のやる事に対しては大して批判もできないことでありましょう。

 クレジットカードを使っての買い物は私もよくしますが、高額なものを買う時には銀行口座の残高とか、他に回せるお金のこととかを計算して購入するようにしていますからそれほどダメージはありません。ただ、小額決済を幾度も繰り返していくと、知らず知らずのうちに結構な金額になってしまっていて、びっくりすることがあります。頻繁に使っているとその都度利用金額を銀行口座に移し変えるような事もできませんし、請求書を見てあわててしまいます(^^;)。クレジットカードのポイントをためているような場合はもっと顕著でしょうね。本来使わなくてもいいのに、ポイントの帳尻を合わせるためにいらないものでも買うように仕向けられているように使ってしまうでしょうから。ということで、今後子供向けのお財布ケータイで、「手軽に」「便利に」「お得に」という宣伝文句が出てきたらそれは消費者にとって実に危険なシグナルだと思うようにしていただきたいと思います。

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