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横並びの中継

 生中継の魅力というのはテレビの魅力の一つでしょう。ニューヨークで試合に出場している松井選手の報道があれだけ盛り上がるのも、NHKBS1で生中継しているからでしょう。それとは反対に単なる予選に過ぎない擬似生中継を盛り上がるだけ盛り上がらせておいて、ボロ負けした決勝ステージを全くやらなかったバレーボールとか、世界大会であるにもかかわらず、ほとんど生中継がなかった世界バスケ、更にシンクロナイズドスイミングという単体競技の大会をあれだけ大々的に中継する局など、民放の考える中継のあり方に疑問を感じるとともに、本当に生中継が見たい人たちはペイテレビへのシフトが始まることで、民放自体の存在意義について将来的に考えていかないと、いつの日か破綻もあるのではないかとすら思う今日この頃です。続き

 今日、笑っていいとも! を見ていたら、いきなり画面が切りかわり、看板キャスターが黒い服を着て登場しました。ただならぬ雰囲気に、要人が亡くなったのではと一瞬思いましたが、何のことはない、先日生まれた現時点で皇位継承者3番目の男の子が病院から出るところを中継し出したのでした。ちなみに、関東地方ではNHK教育・テレビ東京以外のすべてのチャンネルがこの中継だったとの事。ちなみに本日の夕方のニュースのトップはむしろ、オウム真理教教祖の死刑確定の方ではないかと思うのですが、日本のテレビはロイヤルファミリーだけは特別で、有無を言わさず予定のプログラムに割って入れるようになっているとしか思えないですね。

 もちろん、こうした報道を楽しみに待っている方々もいることでしょう。ただ、そういう人は事前に「笑っていいとも!」を見ているとは到底思えないのですが(^^;)。同時間帯にはニュース系の番組も多く、楽しみに病院から出てくるのを待っていた人たちは別のチャンネルを最初から見ていたことでしょう。これも日本特有の横並び的体質なのでしょうか。一つ突出した出来事があったり、何か大当りした企画が出ると、すぐにそれを真似した番組を他の局も作るということとこれは関係があるのでしょうね。今の世の中は、音楽CDでも万人全てが買うような楽曲というのは存在しなくなりました。それと同じように、すべて横並びでなくても、多くの人が興味を持つ独自の企画を地道に作っていくことの方が、結局のところスポンサーも喜ぶのではないかと。もっとも、そうして作った企画を他の局はすぐ真似をして番組を作るんでしょうけどね(^^;)。

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