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クローズアップ現代「買わない消費者 急増中!?」

 ここで言う「買わない消費者」というのは20代から30代にかけての世代ということで、ライフスタイルの変化というものを取材していました。24才の会社員の女性は通勤に着ていくのも古着で、旅行にも行かないとのこと。では、何にお金を使っているかというと、音楽CDに月数万円をかけ、楽器の教室にも年間数十万のお金をかけているとのこと。朝出て夕方には現地を出発し、必要なものはすべてレンタルで手配してくれるスキーツアーはかなりの人が参加していましたが、一貫している事はめんどくさいことはやらないということで、だから消費しないとは違う気がするのですが。続き

 さまざまなケースの中で、番組では携帯電話について全く考察していませんでした。私は様々なキャリアの携帯を同時に持っていますが、月々の支払いはそう大した事はありません。それは、各携帯電話会社のプランを組み合わせることで、いかにもめんどくさい方法で支払いを抑える努力をしているためで、もし私のようなやり方を好んでやろうとする人が増えれば、携帯電話会社も今のような料金体系ではとてもやっていけないだろうと考えられます。音楽を手元に集めるためにはいろいろな方法がありますが、面倒でなくかんたんに集めるためには携帯電話から直接ダウンロードするのが一番でしょう。しかしそのためには携帯電話のパケット定額に入り、さらに一曲ごとに料金を支払わなければなりません。昔の事を言うとさらに笑われるかも知れませんが(^^;)、よほどマニアックな趣味でなければ音楽はレンタルCDや図書館で入手すればそこそこ集まってしまいます。ただそれをいちいちファイルとして取り込み、さらに携帯電話やミュージックプレーヤーに保存するには確かにめんどくさく、それがいやならお金を払って楽にという傾向があるのなら、それは「買わない消費者」ではなく、少々の手間がかかるならお金で済ませてしまおうという、むしろ企業にとっては有望な消費者のように思えるのです。

 番組では企業側にも取材し、いかに衝動買いしてもらうかといった商売のやり方を紹介していました。これも携帯のコンテンツと同じで、買う気もないのについつい財布の紐を緩めてしまうための仕組みが働いていて、うまいやり方だと思いました。ただ、個人的にはまだまだ先の見えない時代が続くことが予想されるので、できるだけ衝動買いをしないような消費者としての心構えもまた必要ではないかとしみじみ思いました。かくいう私も、先月からいろいろな物を買い漁ってしまっているので偉そうな事は言えないのですが、お金がなくて時間ならあるという方は、手間をお金で買うような事はなるべくしないで、お金を掛けないで実現する過程から楽しんでみてはどうかと思います。

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