記事一覧

軽自動車はなぜ売れる?

 格差社会という言葉が言われる中、自動車の販売についても二極化が現れているとのこと。というのも、高級車は高級車で売れているものの、軽自動車の売れゆきもいいということです。軽自動車がなぜ売れるかという事で言われるのは「燃費の良さ」でありますが、実はこれは正確ではありません。なぜなら、単純に燃費だけ言えばエンジンの力と車の重さのバランスから言って、1000~1300ccクラスの普通自動車の方がカタログ上も実走行でもいいわけですから。車に乗っている人はわかると思いますが、普通自動車と軽自動車では、その維持費がかなり変わってきます。続き


 以下のサイトであくまで概算でありますが、車のクラス別に年間の維持費を計算しています。

http://www3.zero.ad.jp/baiky/page317.html

 軽自動車と1000~1300ccクラスでの経費の差は年間約10万です。あくまで机上の計算に過ぎませんが、10年乗り続ければ100万というのはすごいですね。ガソリン代の差は年間1万といったところですが、タイヤやオイルなど、排気量が大きくなるにしたがって料金がかさむのは仕方がないにしても、自動車税や車検費用、高速道路の通行料など国が決めている料金の差でガソリン代分が飛んでいってしまうので、多くの人は軽自動車を選ばざるを得ないというのが正直なところなのでしょう。

 もし政府が軽自動車の規格を、今の660ccまでではなく、1000cc未満としたらどうでしょう。個人の車を持つ費用が軽減できるだけでなく、自然と多くの人は1000ccの車を選ぶでしょうから、日本国内におけるガソリンの消費量を少なくし、二酸化炭素の排出量も抑えることができます。ただ、軽自動車の優遇措置にはかなりの批判もあることも確かで、逆に今の軽自動車の税金などが普通車並に上がってしまう可能性も残されています。そうなったら現在の660ccの車はとたんに売れなくなり、具体的なメーカーで言うとスズキやダイハツはかなり厳しい経営になってしまうことにもなるわけですが、何をするかがわからないのが今の政府でありますから、最悪のシナリオも予想しておかないといけないかも知れませんね。

トラックバック一覧

コメント一覧