モバイル機器がいくら小さくなっていくとしても、快適に使うためにはある程度の大きさが必要になるものです。前回紹介したウィルコムの端末は両手によるタッチタイプが難しそうで、外付けキーボードを追加することを考えると、EeePC程度の大きさの方が一台で済んでしまうだけ都合が良さそうです。ただ、w-zero3［es］Advancedの画面は小さく、閲覧はともかく作業にはつらいので、イーモバイルのEM・ONEαを買い増ししてしまいました(^^)。といっても正規ルートではなく、中古品白ロムのアフターサービスなしという素人にはおすすめできない買い方だったのですが。
現在イーモバイルでは、データカードのみの契約なのですが、内部の通信カード入れ替えで両方の機器で使い回すことができます。USB接続のデータカードの場合、パソコンでの利用にしても、それ単体では使えないので、どうしても利用頻度が上がりませんでした。今回、単体で利用することができるPDAタイプの端末でいろいろ試してみて、やはりいろいろできて楽しいですね。そして、画面サイズの４インチというのは快適に使えるぎりぎりの環境であるということも改めてわかりました。イーモバイルには電話もできるスマートフォンもありますが、画面サイズが小さくて、ノートパソコンの代替にするにはちょっと難しいような気がします。EM・ONEαは、これ一台で何とかいろいろでき、ウィンドウズパソコンをコントロールできる「リモート・デスクトップ」もそれなりの作業領域を確保できています。
イーモバイルの接続スピードも遅いADSLぐらいは出てくれるので、電波がとどいているエリアであればいざという時には十分実用になるレベルであるといっていいでしょう。もっとも、そうして使っていると標準のバッテリーではすぐに容量がなくなってしまうので、外付のバッテリーが必須であるという事はあります。実はこの文章はEM・ONEαに外付キーボードを接続して書いているのですが、ドライバを導入することで無線LANだけでなく有線LANでの接続も非公式ながらできたりと、手持ちでも据付でもそれなりに使えるハードということでしばらくは便利に使うことができそうです。