今年を象徴する言葉というのが「流行語大賞」というイベントで一躍脚光を浴びてくるここ数日の流れなのですが、個人的な印象として「KY(空気読めない)」で発言し、批判を浴びても「そんなの関係ねえ!」とあっけらかんとしている人が目立った一年でありました。そういう意味からすると、まさしくそうした人物像に当てはまるのは、先日金屏風を立てて離婚会見を行なった件の女性など、その最たるものでありましょう。彼女らの家族について、今回の一件をわかりやすくするためには、ある程度の予備知識が必要かも知れません。今日のテレビ、「アッコにおまかせ」で進行役を務めるタレントの峰竜太さんの家族と件の女性とはなぜ仲が悪いのか、詳しく知りたい方は以下のリンクを読まれるといいかと思います。
http://www.ryutai.com/journal/kimuzuka/200704.html#30
こちらのリンクはテレビ東京「開運!なんでも鑑定団」でスポーツ関係の鑑定士として登場していた前野重雄氏のブログの中の一節です。こういう理由があったので、今回の離婚に関する情報は事前に伝えられなかったのだと思われます。出演者たちはしきりに峰さんのコメントを欲しがっていましたが、この状況でコメントをといっても本音を出すのは難しかったでしょう。しかし、こうした状況を打破するために、番組スタッフは何と騒動の本人に番組に電話を掛けさせ、直接峰さん本人とやりとりをさせる手法を取ったのでした。
さすがにこうした演出の仕方に、いつもはテレビカメラの前ではほとんど表情を硬くしない峰さんの顔は険しくなったような感じを受けました。それでも必死に取り繕おうと、件の女性に向けて義理の兄として諭すようなコメントを言ったところ、それを一刀両断した一言は、「いいお兄さんぶってていつものおにいさんと違うー」でした(^^;)。
普通に考えて、親戚の間でいろいろあって犬猿の仲なんですから、テレビカメラが回っていないところでは件の女性にとっては「いいお兄さん」ではないわけで、それをわざわざ全国生放送の中で言い放ったことがさすがに峰さんの口を開かせてしまいましたね。
「じゃあ本音言うよ。おかしな会見だったよ!」
「こっちにも迷惑かかってるんだぞ!」
こういった言葉のやり取りは、まさしくテレビカメラの回っていないところで交わされているものでありましょう。これらの言葉を引き出させた件の女性および「アッコにおまかせ」のスタッフは賞賛されるべきなのでしょうか。こういう場外乱闘を面白いから流してしまえというのはまさにTBS的でありますが、それ自体が大いに批判的に語られた事についてはまるっきり忘れられているかのようです。これがテレビだといってしまえばそれまでですが、今やテレビで起こったことがすぐにインターネットの画像や文章によって再生産され、冷静に判断されてしまう時代です。件の女性が脚本家と共同で立ち上げるという会社のためにこうした手法は良かったのかどうかというのは、テレビのこちら側にいる私たち視聴者によってシビアに判断されることでしょう。