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竹中労さんの記事が本日の朝日新聞に掲載

 今回の台風は北海道を除く日本すべてを縦断していきそうです。まだ東北地方では影響があるようですが、何とかこちらは大丈夫でした。しかし、これから本格的な台風シーズンが来ると思うと、暗澹たる気分になってきます。ところで、本日の朝日新聞朝刊に、唐突な印象で竹中労さんの記事が載っていますので、まだご覧になっていない方はぜひともご一読のほどを。続き

 実はこの話は以前に少し聞いていたのですが、6月中に掲載されるという話でした。記事には風の会でご一緒だった加々美光行さんのコメントや、女優の樹木希林さんのインタビューもあり、主に竹中労さんの事を知らない人にもわかるように一通り紹介がされています。記事中で、私のページでも何度か紹介していた竹中労さんの書籍「聞書 庶民列伝」がようやく発行されるということになりそうですので、こちらでも紹介しておきます。当初出る予定の出版社から出ないということで長い期間お知らせすることができませんでしたが、三一書房から8月に発行予定ですので、欲しい方はチェックを入れておいてくださいね。

 全てが国会の数の論理だけで決まってしまう、まるですべてが事後承諾で済んでしまうような時代に私たちは生きていますが、そんな中、大きな声で異を唱えるだけの個性的なキャラクターが現れてこないということも、何度となく竹中労さんにスポットライトが当たる原因なのではないかと思います。記事中でも現在本屋さんで買えるものが少ないと書かれていますが、最近では大型の古本屋さんも多くありますので、できるだけ読みたい人にそうした著作が届いてくれればいいなと思いますね。

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耳成法市 2007年07月16日(月)22時34分 編集・削除

今日、図書館で読んできました。風の会で、若い勉強不足気味の方の質問に対し、スタッフが叱り飛ばしたときに、「まあまあ」と、寛大な温かい目で収めていた、『仏の労』さんを懐かしく思います。
樹木希林さんの最後の感想には一理あるでしょう。でも、今の音楽・芸能業界は、余りにも歪み過ぎて、この状態が今後も続くのか、と思うにつれ、希望が持てなくなるのも悲しい限り。労さんの理想は受け継いでいきたいですね。

管理人 2007年07月17日(火)02時31分 編集・削除

コメントありがとうございます。樹木希林さんのインタビューについては、芸能ジャーナリズムに対する、演者としての意地の発言のようにも読めます。そうしたせめぎあいの中で、素晴らしい芸というものが出てくるのではないかと私は思っています。竹中労さんの取材姿勢としては、むしろ取材対象を触発して新たな風を起こそうとしておられたふしがありますが、今の芸能ジャーナリズムにそこまで要求するのは酷なのでしょうか。