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甲府への時間旅行

 またまたいきなりの報告になってしまいますが、本日は静岡から甲府まで足を伸ばし、現在特別展が行なわれている竹中英太郎記念館へ行ってきました。館長で竹中労さんの妹でもある金子紫さんとも無事に会うことができ、近況などをうかがってきました。掲示板の方に明細がありますが、竹中英太郎さんの奥さんである津ね子さんが2月末にお亡くなりになられ、しばらくは記念館自体を閉館していらしたのですが、ようやくひと段落着いたということで、今回の訪問となったのでした。続き
 
 しばし竹中英太郎さんの世界に浸りつつついつい話が長くなり落ち着いてしまった中、記念館でお出しになった竹中英太郎さんの画集を購入しました。以前三一書房から出た画集は古書としても高いですが、こちらの方でもその魅力を十分感じることができます。購入を希望される方は記念館の方に直接メールかお手紙で連絡をとのことです。以下に記念館のホームページ、画集についてのページにリンクを貼っておきますので、ご参考までに。

http://takenaka-kinenkan.jp/gashu.htm
 
アップロードファイル 156-1.jpg
 
 その後、甲府駅から帰途となったわけですが、静岡方面直行の列車を逃してしまったので、ずっと甲府駅で待つよりはということで、すぐそばの南甲府駅で途中下車をすることにしました。全国どこでも玄関口の駅というのは画一化され、旅情もそがれがちですが、ここの南甲府という駅は1928年(昭和3年)に、現在の身延線の前身である富士身延鉄道によって建てられた駅舎がそのまま残っている貴重なところです。私が降りたのは夕方6時過ぎでしたが、利用客が降りてしまった後は閑散としていて、実に駅舎としての味が出ていたように思います。上の写真はリコーのGR DIGITALを、あえてモノクロにして夜の南甲府駅にカメラのレンズを向けてみたものです。高感度で撮影したため砂嵐のようなノイズが出ているかと思いますが、この撮影をしながら、しばらく自分がまるで昭和初期の時代に迷い込んだかのような感じに浸っていました。

 竹中英太郎記念館は、一般的にはそれほどの知名度はないとは思いますが、地元の人を中心に多くの人が関わりを持ち、多くの人たちから認知されて欲しいと思いますね。ちなみに記念館自体は企画展後半の「英太郎と労」の展示が終わる4月8日以降は展示替えになるとのことで、開館のスケジュールなどは公式ホームページで情報を入手なさった上で訪れられるといいと思います。

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