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問題は晒された人物のみにあらず

 私たちの生きる社会はどんな社会かと言われれば、今テレビや新聞などで報道される事が起こっている社会と言うことができると思います。格差のある社会だと言われて久しいのも、昨年、金さえあればいいというようにテレビカメラの前でおっしゃった人物の登場により一層顕著になったような感じがしますし、ごくごく一般の人はそうした言動に影響されますから、こうした流れをすぐに止めることはなかなか難しいのではないかと思います。続き

 今、政府の中枢を占める大臣の皆さんがあからさまなさらし者になっていますが、私ははっきり言って、こういう事を政治家がしてしたというのは以前から多くあったのではないかと思っています。さまざまな議員に対する優遇が現実のものとして存在するのですが、もし私自身がそんなおいしい状況を目の当たりにしたとして、あくまで据え膳を食わないと言い切れるのか、自信がありません。恐らく普通の人なら誘惑に負けてしまうでしょうね。ということは、ごく一部の人たちを除いて、多かれ少なかれ大部分の政治家が役得を受けていると思うのですが、よりによってなぜ今、政府中枢の大臣に限ってそんな事実が出てきたのか。もちろん、そうした行ないがいいわけはありませんから、しっかりと対処して欲しいですが、それと同時に誰が情報をリークしたのか、それを明らかにしない限り、また同じような事が起こってくるでしょう。つまりは国会議員同士の陰湿な密告合戦です。それはまるで、小・中学校の生徒・児童の中で起こっていることと何ら変わりはありません。国会でさえそうなのですから、多くの企業内でも同様のことがあるでしょうし、それを学校内だけはしっかり解決しろと言ってもどだい無理な話です。マスコミも同時進行でリーク先および政治家同士のどろどろしたどうしようもない人間関係の内部に切り込んでいってほしいものです。そうして政府自らが襟を正し、それが認知されることでさまざまな社会における人間関係にも変化の兆しが見えるのではないでしょうか。

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