この連休に入る前に風邪を引いてしまったので、どこにも行くことができませんでした。特に昨日はずっと何もしないでうなっていたのですが、これも考えようによっては、平日になっていたら仕事も何も全くできなかったというわけですから不幸中の幸いとも言えるのかも知れません。
そんな中、アメリカの「今週末にも実施される恐れがある」という分析の通り、北朝鮮が核実験を行なったと発表がありました。これほど段取り良く行なったのには、それだけ今までの北朝鮮に対する制裁が政府に対して堪えていたということにもなるでしょうし、人民の事を無視してでも、露骨に国家として生き残ろうとするしたたかさが垣間見えます。これからの対応で注目されるのは、やはり中国がどういう態度を取るかでしょう。今回、安倍首相が中国から出国したところを狙って核実験を行なったということで、その点では中国首脳に配慮したものとはなりましたが、今中国は対応に相当苦慮しているだろうと思います。人道的な見地からは、脱北者を強制送還しないような政府の対応が望まれますが、そのためには自国の経済負担が増大するので、この点については国際的な支援が望まれます。
ここまで書いた後、当の北朝鮮は今回の事についてどういう伝え方をするのか気になって、16時からのピョンヤンからのラジオ放送(日本語)を聞いてみました。全く報道しないかなと思ったのですが、そこはちゃんと核実験の事実を伝え、放射能漏れはなく安全だということ、自国民を鼓舞するような形でさも当然とでもいったごとく2番目の項目としてアナウンサーが原稿を読み上げていました。とりあえず日本で生活している私たちとしては、まずは放射能の漏れはないのかということが一番の関心事であります。個人的にはあまり感情的にならずに、冷静に推移を見ていくべきだとは思います。
こういう流れでいくとまた北朝鮮一辺倒になってしまう恐れがありますが、まだ世界では中東を中心に不安定な情勢が続いており、ロシアでは著名なジャーナリストの暗殺が相次いでいます。6か国協議での立場もあるロシアにおいて、今後チェチェン支持の立場の勢力が実力行使に出る可能性もあり、私たちは北朝鮮の事だけを見続けているわけにもいきません。と、同時に日本で生活している私たち一人一人が言いたい事も言うことができないような事がないよう、自らの生活を守っていく必要性も感じます。特に今回の核実験を利用しようと考えている輩には注意したいものです。
耳成法市 2006年10月09日(月)21時28分 編集・削除
北朝鮮の核は北京をも狙える、と言う事で、北への最大の食料・エネルギー支援国でもある中国の反発は必至であり、既に首脳からの苦言が出されています。
テポドン・ノドンに載せられる様な、弾頭の小型化の技術は未だだと思いますが、漁船や貨物船、等の運搬手段は有るでしょう。
今回の核実験で、安倍総理の支持率が急上昇して、防衛庁の省への昇格化、共謀罪法案成立、教育基本法改定、そして憲法改定まで進みはしないかと危惧しています。
明日10日に、アンナ・ポリトコフスカヤさん追悼集会が行われると、ノーヴァヤ・ガゼータ紙HPの報道です。彼女が暗殺された日は、プーチン大統領の誕生日で、余りにも露骨な言論弾圧です。