Step2 キーボード操作を統一する

 無事にソフトの導入を済ませ、説明書も見ずにいろいろといじって遊んでいる状態ではなかなかここで紹介する事ができないのですが(^^;)、とりあえず行ったのが以前から親しんできたキーボード操作を『超漢字』で実現することでした。

 もともとBTRONOSは、以前からのパソコンOSを否定するところから始まっていまして、このキーボードも例外ではありません。実際のところ手の丸みやサイズを無視して直線的でしかも微妙にずれたようなキー配列というのは、単なるタイプライタのキー配列を世襲したもので、本来なら否定されるべきものでした。しかし、結局国内では現状維持派が多数を占めることによって、キーボードの形状は変わっていません。このことが、私などが『超漢字』を使おうとすると少しばかりの違和感を生むことになるのです。

TRONキーボード配列 と言うわけで、左の写真をご覧ください。キーボードの配列は数あれど、これだけ意欲的に変更したのはTRONが初めてではないでしょうか。同じく指の形状に合わせて入力しやすくしたキーボードにはM式がありますが、OSからトータルで考えられているところにTRONの意欲というものが強く感じられます。昔からのユーザーの方はこのキーボードで使っている方もいらっしゃいますが、単にソフトだけ購入しただけの私には入力方法として、現在使っているノートパソコンの旧態変わらぬキーボードを使うしかないわけです。この配列でやろうとしていることを今までのキーボードでやることになるとどうなるか、やっぱり無理が多くなってしまうのですよ。これを解決するには、ハードをTRONキーボードに替えるか、ソフト的にウィンドウズやマックなど、今まで使ってきた使い勝手に近い環境に替えるかどちらかです。この『超漢字』は、ウィンドウズと共用することができ、多くの人はその魅力で購入するのでしょうから、古くからのユーザーの思惑とは別のものが生まれてくるのも仕方がないことでしょう。とにかく、個人的に使いづらい部分を変えることにしました。

 まず、BTRON方式で一番違和感があるのは、かな漢字変換の時に、スペースバーを押しても変換されず空白が入るだけ。また確定のために一度リターンキーを押し、改行をするために再度リターンキーを押すという作業になるところ、確定前でもリターンキーで改行してしまうところです。これは上記のTRONキーボードで使いやすい設定になっているため、仕方のないところなのですが、どうしてもこれは慣れないのです。その点について、『かな漢字変換設定』というものがあって、『BTRON』方式と『VJE-Delta』方式を選ぶことができます。スペースバーとリターンキーの使い勝手を変えたくない方は、最初に『VJE-Delta』方式を選びましょう。そうして文字入力にかかれば、文字入力に関する違和感からとりあえず逃れられるはずです。
キー配列変更 それでもまだ違和感がある方は、キーボードの配列を変えることをおすすめします。『超漢字』では、標準でキー配列を変更する事ができます。ただ念のため最初の設定を保存してから配列変換をしましょう。保存したキー配列は短冊のような形になりますので、元に戻したいときはその短冊をつかんでポンとこのキー配列のところに落としてやるとその配列を読み込みます。当然新しい配列についても同じ。この簡単さは結構気に入りました。私はキー配列を親指シフトに変更しました。ただデフォルトのままではシフトキーを押してからの反応に難があるので、これも設定でシフトキー同時押しの時間を短く設定することによって十分実用的に対応できます。詳しいことについてはそれほど親指シフトを使っている人はいないと思いますので(^^;)、個別にメールをいただければ詳しくもないですが私の場合の設定をお教えしますので。

 と言うわけで、何とかこれで入力作業に関しては同じ環境を『超漢字』で実現することができました。とりあえずこれだけできれば何とかなるのではないでしょうか。しかしやることはまだまだ沢山あります。『超漢字』を使いこなす道のりは一朝一夕にはいきません。(99.11.23)


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