竹中英太郎記念館

 

竹中英太郎記念館入口

 2004年4月10日、山梨県甲府市の湯村温泉に竹中労さんの父である竹中英太郎さんの業績を残す記念館がオープンしました。昭和初期、江戸川乱歩や横溝正史ら探偵小説(この頃はミステリーというような言い方はしませんでした)の挿絵を描いて一世を風靡し、戦後は主に竹中労さんに請われて描いた数々の絵が展示されています。
 残念ながらここで、その絵の紹介はできませんが、ここへ辿り着いた方なら竹中労さんの著作から、英太郎さんの絵をご覧になっているかと思いますので、詳しい説明は不要でしょう。ファンとしての立場からすると、ここへ来ればいつでも英太郎さんの作品が見られるというのは嬉しいものです。できるだけ情報が集約され、更にそれが常に安心して楽しめるようになって欲しいものでありますが。記念館の概要は以下の通りです。

湯村の杜 竹中英太郎記念館

〒400-0073 山梨県甲府市湯村3−9−1 TEL/FAX 055-252-5560

会館時間 午前10時〜午後4時 (火曜 水曜 休み)

入館料 大人(高校生以上) 300円 小人(小・中学生) 200円

竹中英太郎記念館 館長日記

 


入り口看板

 車で出掛けたということもあって相当ウロウロと場所を探しましたが、記念館を示す看板はこの一つだけでした。これから案内標識もできてくるとは思いますが、メインストリートから奥へ入っていくとかなり道幅が狭いところもあり、車で来られる方は注意が必要です。駐車場はこの坂を昇っていったところにありまして、普通車でしたら余裕を持って置けるとは思います。

続く石畳

 こちらが記念館正面になります。長い石畳の道も竹中英太郎さんの作ったものとのこと。階段を昇らないで、そのまままっすぐ進みましょう。

これも作品 その1

 石畳のはじまりのところに彫られている、竹中英太郎さんの彫った文字です。もともとは記念館の建物の方が玄関だったようです。

これも作品 その2

 さらに記念館に向けて進んでいくと、道の両側にしゃれた装飾がされているのを見付けることができます。水の流れの反対には文字が書かれていますので、そちらにも注目を。

上から入口を見る

 一枚目の写真にある階段を昇って、記念館の入口付近を撮らせていただきました。ここからスリッパに履き替えて入館します。2階建ての建物にさまざまな展示品がセンスよく飾られています。

展示室1

 入り口を入ると一つ目の展示室となっています。マレーネ・ディートリッヒとの逸話や、英太郎さんの人となりが紹介されているスペースです。なお、具体的にどれが展示してあるのかというのは、直接記念館まで出向いて確認してみて下さいね。

2階への通路

 二つの展示室がある2階へと通じる階段です。小さくて見にくいですが、階段を昇りきったところにあるのが英太郎さんの写真で、そのそばからはありし日の英太郎さんの声が流れています。この写真だけ見ると何か洞窟の中に入っていくかのようです。

展示室2

 階段を昇って右側にある、戦前の探偵小説の挿絵を中心にしたコーナー(?)です。この反対側には映画「祇園祭」用に描かれた作品もあります。更に英太郎さんが使ったパレットも展示されています。私は江戸川乱歩や横溝正史は文庫本で読んだクチで、初めて読んだ時にこういう挿絵と一緒に読んでいたらとしみじみ思います。

展示室3

 そしてこちらが、主に竹中労さんとの関係の中で生まれた作品を展示してあるコーナーです。ショーケースの中には竹中労さんの著作やレコードが収められていて、ファンにはたまりません。この後ろには映画「戒厳令の夜」のために描かれた油絵がかかっています。


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