かくして、月日は流れ

 

 本来は、このページでシグマリオン3のカスタマイズやら、私独自の利用法などさまざまなノウハウを紹介すべきだったのですが、前のページを書いた頃はもうすでに様々な方々がそうしたノウハウをホームページで公開し、まとめサイトなども出てくるに及んで、とても自分が書くことなど意味がないということでそのまま中断しておりました。

 改めて続きを書く気になったのは、かなり長い間しまいっ放しにしておいたシグマリオン3を充電し、再度復活させたからなのであります。心配していたバックアップバッテリーも丸一日ACアダプターを繋いでおいたら、いつの間にかバッテリー警告は出なくなりました。私の使用機はかなり使用感はあるものの、ハード的な不具合はありませんでしたので、パソコン側に避難させておいたバックアップデータを流しこんで普通に使えるようになりました。

 改めてこのハードを見ていくと、さすがにもうメイン機として何にでも使おうとは思いません。元々コンパクトフラッシュのスロットにPHSの通信カードを挿入して使うための端末ですので、単体で無線LANが搭載されていないのはきついですね。もちろん、コンパクトフラッシュタイプの無線LANカードは持っていますので、いざという時は使えますし、コンパクトフラッシュの有線LANやファックスモデムなども継続して持ち続けていますので、使おうと思えば使えるのですが。モバイルマシンがこれしかない場合、ウィルコムが月980円でつなぎ放題のコンパクトフラッシュ型データ端末を発売していますので、そちらとの併用がおすすめです。ただし、ウィルコムの端末を利用する際はカード認識のために「3phs」のような追加でのソフト導入が必要です。

 現在これを使おうと思う方は、一応両手で打てるキーボードが付いているということで出先でのテキスト入力マシンとして考えておられるかも知れません。2009年9月現在、中古店では1万円を越えないくらいの値段が付いていますが、中古の場合、バックアップ用の内蔵バッテリーが生きているかということと、メインバッテリーのへたり具合を見きわめる必要があります。あとは、キーボード自体が壊れている場合もありますのでできれば現品のあるショップで手に入れるのがいいでしょう。ただ、テキスト入力マシンとして比較されるキングジムのポメラなら新品で手に入りますし、電源も乾電池なのであえてこちらのマシンを選択される場合は、テキスト入力+他の機能がどうしても必要とされる場合ぐらいでしょう。かくいう私の場合、日本語入力にローマ字でもJISかなでもない親指シフト入力を使っているので、提供されているキーボード配列変更ソフトが使えるウィンドウズCEマシンが必須なのです。

 シグマリオン3が発売になってかなりの年月が経っていますが、いわゆるキーボードを見ないでタッチタイプでき、起動と終了が早く(サスペンドが基本のウィンドウズCEならでは)小型軽量で電池も持つというコンセプトに合うマシンは今でもなかなか見付かりません。シャープの「NetWalker」や、工人舎のPMシリーズなどが出てきて、これで買い替えできるかと思われたのですが、NetWalkerは内蔵電池で簡単に交換することができないのがネックです。あとはやはり小型化の代償としてキーピッチと配列を許容できるかというのが問題です。私の場合はシグマリオン3のキーボードの大きさと配列がギリギリなので、まだテキスト入力用としてニーズはあるという結論に達しました。

 単にテキスト入力だけならモノクロの乾電池で動くモバイルギアで十分なのですが、本体のヒンジがヤワなため、継続して常に使うのははばかられます。安心して使える強度を持ったシグマリオン3が使えるうちは、出先でのテキスト入力にまだまだ使っていくつもりです。ネットブックとの相性は、ともにSDスロットがあるので簡単にデータのやりとりができるのが有難いです。(2009.9.25)

 


 

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