大きさからいえば、今どこの店頭でも見かけられるメール端末『コミュニケーションパル』と同じくらい。持った感じはずっしり来て、バッグに入れると形が崩れそうではありますが(^^;)、メール端末としては標準的なのでしょうか。『POCKET・E』(価格はオープンプライスだが店頭では二万円弱で購入)はDDIポケットのPHSでしか使えません。携帯の場合はそれこそ『コミュニケーションパル』の方を選択するしかないし、この端末はなかなか店頭で見かけることもなく、マイナーなのですが(^^;)、それはそれ、たくさんの不都合を我慢すれば結構使えます。というわけで、まず最初にこの端末のディメリットから紹介していきましょう。(99.12.10)
DIONとは、DDIが運営しているプロバイダーのことで、この端末を使うときは最初にPHSを繋いでオンライン・サインアップをしなければなりません。それをしないとインターネットに繋がなくてもできそうな各種機能すら使えないのです。これははっきり言って頭に来ましたね。しかし、そういう使用になっているのだから仕方がありません。使った分だけ課金され、月々の基本使用料がない「ベツベツコース」に加入しましたが(とは言ってもこのコースしか加入できない。以前からDIONの別のコースに加入している場合でも新たに加入しなければダメ)、登録料が500円かかります。オンライン・サインアップの際は説明書によると、サインアップ中の接続料と通話料は無料とのことですので、時間をかけて落ち着いて登録しましょう。あとは一応インターネット設定、メール設定をすることによって各種機能が使えるようになります。詳しいことはまた後ほど。
本体画面の右側に180度回転する、ぱっと見はバイオかリブレットかというデジカメがついているのですが、これが使えない(^^;)。もっとも、この機能を購入目的にしていないからどうでもいいのですが。画質はモノクロ8階調で120×120という二昔前のデジカメというレベル。どうしてこんな時代遅れのものがついているのか邪推するに、これをそのまま携帯電話やPHSで送信することを念頭に置いているのではと思われます。確かにフルカラーの画像を携帯に送ってもどうしようもありませんからね。逆に顔写真を取って顔写真入り住所録を作ってもファイルサイズが巨大にならないというメリットさえ出てきますが、実際問題使う場面というのは少ないですね。こんなカメラいらないから、その分安く出してくれたらもっと売れたような気もするのに。全体の作り自体はしっかりしているだけに残念ですねえ。
本体にはPHSとつなぐケーブルが底面についているのですが、その他にもちょっと使えそうかなというものがあります。それが赤外線ポートとスマートメディアスロット。しかし、どちらも期待はずれでした。赤外線の方は同じ機種での通信と、同じ会社(松下ね(^^;))のファックスを繋ぐというパソコンには全く縁のない話。でも、スマートメディアだったらと誰もが思うでしょう。
このスマートメディア、実は上で紹介したカメラで取った画像保存専用なんです。例えば日記代わりにテキスト文章を書いて、それをスマートメディアにコピーしてパソコンに保存ということはできません(キッパリ(^^;))。またこのスマートメディアスロットが、何回も開けているとどこかに無くしそうで恐かったりします。これはカメラもスマートメディアも無かったものとして考えた方がいいかも。それくらい使えない奴です(^^;)。
使っていると違和感があるのが、この漢字変換辞書です。学習機能もなく、辞書登録もできません。どうしても入力したい漢字があった場合は文字コード(区点)で入力するしかないようです。私の場合は小型電子辞書つき電子手帳を持っているので、なんとかなりそうですが、ちょっと小難しい文章を書こうとした場合困りますね。まあ、そういうユーザーは想定していないといえばそれまでですが(^^;)。
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まずはこの写真をご覧ください。キーピッチは14ミリで、小型のノートパソコン並みには打てます。幅の制約があるのでスペースキーと変換キーが一緒、エンターキーも下にあるという変則キーボードですが、親指シフトに慣れている私からはそれほど不都合を感じることはありませんでした。それからこの端末、機種を選びますが『H"』のPHSから送るPメールDXの文章を作って端末に転送する事が可能になるのです。実際問題としてメールを受け取るだけなら携帯やPHSだけの方が便利だし、わざわざメール端末を購入する必要もないのですが、メールを送るときに困る。今までのようにメール受信は電話機でやって、送信メールをメール端末で作成し、それを電話機に転送できるようなものがないだろうかとずっと思っていて、それができるということでこの端末に飛びついたのです。今のところ松下製・東芝製のH"端末のみでこの機能(メール文書の電話機転送、その他に電話帳の内容を行き来させることもできる)が使えます。詳しいことは以下の所から最新情報を収集してみてください。 |
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オンライン・サインアップでDIONに登録しなければならないことはディメリットのところで書きましたが、一度登録してしまったら別のプロバイダー経由での接続も可能です。但しPIAF32Kで接続をサポートしているところに限られますが。この画面は私のホームページにアクセスしたところです(^^)。現在はniftyからアクセスするように設定していますが、静岡にアクセスポイントがないのが泣き所。アクセスポイントのある大都市圏に行ったときしか使わないようにすればいいのですけどね。さしあたって必要なのは、自分のページの掲示板の様子ぐらいしか気にならないし(^^;)。 |
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