カラーブラウザボード(NTTdocomo)

 

カラーブラウザボード

 これを書いている2002年10月現在、定価に近い高値で販売しているドコモショップ以外ではほとんど安売りされているのを見かけなくなりました。もともとは、爆発的ヒット商品になったメール専用のポケットボードの発展系で、メールだけでなくインターネットもできるという小型の携帯機器という位置づけだったのだと思います。しかし、普通の携帯電話やPHSにつなげて使うなら、携帯電話自体でメールやインターネットをした方がいいというニーズからこういった外部接続端末はなかなか売れなかったのではないかと推測します。結果、しばらくして投げ売り状態になり、大都市の量販店では定価2万円以上というこの商品が3800円なんていう安値で出ていても売れないという状況があったといいます。

 しかし、ある情報によって実に奇妙な売れ方を始めることになります。ドコモでもデータ通信用にPCカード型端末やコンパクトフラッシュ型端末を発売していまして、携帯電話とケーブルという煩雑なやり方をしなくてもインターネットが楽しめるように、通信専用のコンパクトフラッシュスロットを搭載したのです。メモリカードの利用ができないのがつくづく残念ですが、この通信カード、販売についてはライバル関係にあるDDIポケットの通信カードも使えるのです。

 DDIポケットのデータ通信は、パケット通信ながら32kの速度をうたう定額契約があります。つまり、データカードとこのカラーブラウザボードさえあれば単体でインターネットとメールが使い放題になるという仕掛け。持ち運びしやすいPDAの約10分の1の価格で売られている端末で利用可能という情報によって急速に売れ行きを延ばしたのであります。ちなみに私は、近所のハードオフで、返品不可能という(^^;)ジャンク扱いの棚の中から2000円でゲットしました。

 で、私もその便利さを実感すべく繋ぎ放題を試したのですが、これが実に使いやすいんです。ということでこれからは写真を交えながら紹介していくことにしましょう。

このカードで通信します

 これが、今回導入したDDIポケットのデータ通信カードです。今は最高で128kのスピードを誇るプランがありまして、それに対応したカードもあったのですが、こうした技術は日進月歩ですし、カード自体が安かったという理由でNECインフロンティアのCFE−02というコンパクトフラッシュ型通信カードを購入しました。当然ながらPCカードアダプタが付属し、ノートパソコンでの利用も可能です。

ランプの意味

 本体にカードを挿入すると、この程度の出っ張りになります。つなぎ放題のためには、別個プロバイダ契約が必要で、専用のアクセスポイントに電話をかける必要があります。今あるプロバイダに申し込んでもよかったのですが、なるべく安く済まそうということで、メールアドレス無しという限定契約が月300円使い放題というIIJmioIIJmioモバイルアクセスにしました。今のところ接続をはねられることもなく、安定して使えています。
 電波状態は右のランプ(緑→オレンジ→赤の順で電波状態が悪くなる)、接続形態は左のランプ(つなぎ放題の場合はオレンジの点滅)で確認します。

キーボード

 キーボード全体の様子です。パソコンを扱う場合はほとんどの場合必要なマウスカーソルをになうボタンがありませんので、右の矢印キーを使って操作するのですが、それほど困ることはありません。キータッチもそこそこで、ローマ字でもかなでも打てるというのはパソコンを使っている人にも使いやすい点だと思いますね。
 ただ、ちょっと記号のキーが変則位置にあるのが気になります。まあ、立って使う場合などは通常のホームポジションはできないわけですから、問題ないといえばそうなのですが。あと、右上の電源キーの隣にあるのがWebキーとMailキーです。電源ボタンを押すかわりにこれらのキーを押すとそこから作業が始められます。

メールキー

 あと、これは面白いと思ったのが本体右側面にあるこの小さなキーです。電源が入っていない時にこのボタンを押すと、本体ディスプレーの電源を入れずに通信カードが起動し、メールを読みに行きます。終了した段階で改めて本体の電源を入れてメールを確認すればいいというわけ。もともと、つなぎ放題の設定のないNTTドコモの製品ですので、メールチェックごとに接続を切る設定になっています。
 私の場合マルチアカウントで複数のメールアドレスを利用しているのですが、その際は複数の設定を作り、接続し直す必要があるのが少々めんどくさいところでありますが、その程度は我慢しましょう(^^)。

 


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