PalmPilot Pro

パイロットをリブレットとシンクロする

 現在私が持っているモバイル機器の中で、一番使う回数が多いのがこのPalmPilot Proです。それはこの大きさのせいもありますが、表示が素早く、とっさの時に一番頼りになるものだからです。スイッチとは関係なく「スケジュール」「住所録」「ToDoリスト」「メモ」が呼び出せます。住所録に記入があれば、その内容をスケジュールやメモに張り付けることが可能ですし、検索も早いので電話をしながらでもすぐにスケジュールの確認及び記入ができます。入力といえば、PalmPilotの入力方法は一種独特です。「Graffiti」と呼ばれる入力方法は、ボタンの上にある専用の入力エリアにアルファベットと数字とを分けてペンで入力します。手書き文字入力の認識には、電子手帳を使っている人にとっては悩みの種だと思うのですが、日本語入力においてもアルファベットでのローマ字入力で行いますので、ローマ字入力に慣れた方ならさほどストレスを感じることはないでしょう。


入力法あれこれ

  1. Pilot本体で入力する
    Graffiti

     これはもう、文字通りGraffitiエリアにペン入力をする方法です。写真にあるような変形の一筆書きアルファベット及び数字を入力するのですが、PalmPilotでは、入力の仕方に慣れてもらうために、専用のゲームが付属しています。落ちてくる文字や数字を、正しく入力することによって消していく、入力になれても結構はまってしまうゲームです。製品版の日本語OS「J−OSpro2.0」では日本語変換辞書が三種類用意されています。文章を書いたりするのでなければ、標準辞書の「dic-m.prc」を使い、よく使う語句などをユーザー辞書に入れておく使い方がよいでしょう。「メモ」の画面に「J−OS」というカテゴリーを作り、「てらだよしたか/寺田義隆」という形式で一行づつ入力していけば次からは変換がきくようになります。


  2. パソコンで入力したものをHotsyncする

     先頭の写真でPalmPilotとリブレットをつないでいますが、お手持ちのパソコンがWindows95ならそのまま、Macintoshなら、別売りのMacPacを購入することにより簡単にファイルの同期及びソフトのインストールを行うことができます。そのやり方はケーブルをつなげたクレードル(上の写真でPalmPilotがのっかっているもの)にのせ、下にあるボタンを押すだけ。これがHotSyncというものです。ですから、ちょっとしたメモでしたら、パソコンで作成してHotSyncするのが結局は早いかもしれません。


  3. 外付けキーボードから入力する
    ニュートンキーボードとつなぐ

     ここら辺はすごいことだと思うのですが、左の写真にあるように、決して専用ではないNewtonKeyboardからの入力が可能です。「Pilo Key」という別売りのキーボードドライバソフトと変換コネクタが必要になるのですが、非常に高速に入力できます。早さからいえば、本家のNewtonMessagePadを使ったときよりも早いです(笑)。ただ問題が二つあります。まずキーボードそのものが生産終了してしまい、今後の入手については不透明だということ。ですから、興味のある方は購入は早いほうがいいです。価格は、キーボードとドライバソフト、変換コネクタで二万円弱ぐらいだと思います。
     それから、何といっても日本語変換の貧弱さが問題ですね。日本語OSの仕様で、学習機能なし単文節変換ということになっているので、感じ的には一昔前のワープロという使用感です。しかし、それなりに割り切って使えばそれなりに使えるものです。標準のOSには「dic-l.prc」というものも入っていますし、Niftyserveにアクセスできる方なら、フォーラムの中の「FPILOT」には、数々の日本語変換辞書がアップロードされていますので、それを利用してみるのもいいかもしれません。
     ちなみに、私個人で手作業で作った日本語変換辞書があります。興味のある方は、ここからどうぞ(^^)。

dic-t.prc(オリジナル日本語変換辞書)のダウンロード

 


モバイル第一主義へ戻る

ホームへ

ご意見、ご感想をお寄せください

mail@y-terada.com