信州廉価味覚の旅

小布施堂本店

 

 思えば、昨年(2001年)の秋には、同じ信州でも国産の松茸を食しに出かけたのでした。それはそれでよかったのですが、今年はあえて同じ事をしないで、同じ秋の味覚でもリーズナブルに楽しめるものをということで同じ長野県にある小布施を目指しました。ここには栗菓子で有名な写真の『小布施堂』の他、『桜井甘精堂』、『竹風堂』の本店が店を構えています。今回は小布施へ行く前に長野市の善光寺にお参りして、これも秋の味覚とも言える新蕎麦を楽しんできました。


仲見世

 長野善光寺の仲見世通りです。さすがに連休初日だけあってかなり人が出ていますね。正面に見えるのが山門で、この奥に本堂があります。本堂の地下を巡る戒壇巡りが有名ですが、なにやらカギが変わった感じもします。
 土産や名物が所狭しと並んでいますが、ここで購入したのはふかしたてのそばまんじゅうくらいでした。

元屋そば

 今回お邪魔したのは、善光寺に近く、インターネットでもなかなか評判のいい元屋というお店です。大門からすぐのところですので、みなさんも探してみてくださいね。この店は11時から2時半と営業時間が短いため、小布施へ行く前に立ち寄りました。
 さすがに人気店ということで、観光客よりも地元の人たちが多いように感じました。だいたい午後1時前後に到着したこともあって待たずに座れましたが、その後に団体で9人という(^^;)法事帰りの団体がしばらく待っていたようでした。

お品書き

 店のたたずまいは、よくある店主のこだわりの店(^^;)という感じではなく、地元の人が多いのも納得なごく普通のお店でした。しかし、さすが長野の蕎麦屋というべきか、店内は禁煙なんですね。特に新蕎麦の時期なので、そばの香りを味わうにはたばこの煙が店内に充満しては駄目だということなのでしょう。大盛りは今回頼みませんでしたが、300円増しだとどの程度のものが出てくるのか、次回出かけた時にでも確かめたいですね。

ざるそば

 これは普通のざるそばです。値段は550円。量もかなり多く、同じものを私の住む静岡で頼んだら千円前後取られるのではないでしょうか。麺はつやつやしていて、やはり評判通りの味でした。

そば定食

 今回私が頼んだのはこの「そば定食」でした。ちょっと小ぶりのもりそば(通常のもりそばは500円で、上記ざるそばと同じ器で来るのだと思います)にヒレカツ二枚とご飯、おつけものが付いて950円です。本当に地元の人たちがお昼を食べに来る事を見越したようなメニューですね。
 ヒレカツの方は値段に見合った味でしたが(^^;)、そばだけではお腹がすくような場合は、こちらの定食はお勧めです。

カブトムシ

 善光寺でお参りを済ませ、小布施へとやって来ました。町営の駐車場に車を止めて町内を散策しましたが、一番目だったのがこのカブトムシですね。大きいカブトムシの角の先に、もう一匹いるのがわかるでしょうか。ここでは多くの人たちが写真撮影をしているようでした。奥にあるのが竹風堂さんの本店で、かなり人が出ていました。雰囲気からいうといちばん上の写真にある小布施堂さんが一番。あと変わったところでは、もう一つの老舗、桜井甘精堂さんが直営している喫茶でしょう。様々な紅茶を楽しみながら、自慢のモンブランを食べられます。ただ、やはりというかかなり人がいて残念ながらここでの食事は断念しました。今考えるとモンブランだけでもお持ち帰りにして、どこか帰りに食べてもよかったのですが、かなり今回は食べまくってましたから(^^;)、この辺でちょうどよかったのかも。

栗ソフト

 その代わりといっては何ですが、カブトムシのオブジェの奥にある、竹風堂さんの隣で営業しているソフトクリームを食べました。値段は250円です。写真撮影はとにかくたれてくる前にとかなり必死でした(^^;)。
 

栗おこわ

 様々なお店で、いろんな加工食品が売られていましたが、やはり栗をそのまま楽しむなら栗おこわに限ります。実はこのおこわ、小布施では購入せず、小布施から長野市に向かう国道沿いにある竹風堂さんで購入しました。小布施のにぎわいの反動か、こちらの店舗にはほとんど人がいない状態でした。喫茶での定食など、このおこわを中心にしたメニューが出てきますので、小布施へ行かなくても松代・松本・豊科あたりに支店がありますので、今の時期新栗で作られたおこわを食べに出かけるのもいいかもしませんよ。値段は一人前500円で、写真のものは量が二倍の千円のものです。

小布施栗

 そしてやはり究極は、こうした生の栗でしょう(^^)。これは農家の方が直売しているところで買いました。量によって値段が違いますが、これは一袋千円です。写真では比較が難しいと思いますが、一つ一つの大きさは、さすが小布施の栗だと感じるに十分のものでした。早速茹でていただきましたが、実に幸せな気分にさせていただきました。

姨捨PA

 今回は静岡を早朝に出て、韮崎から中央道を乗り継いで長野まで日帰りするというかなり強行軍でしたが、それなりに充実感がありました。帰りは各サービスエリアでゆっくりしていきましたが、特に諏訪SAでは温泉に入り、リラックスしました。写真は諏訪ではなくて姨捨PAからの日暮れの景色です。松茸もいいですがこうした安い味覚の旅というのもなかなかいいものですよ。

 


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