勝沼ぶどう郷ユースホステル宿泊記

 

ユースホステル全景

 

 去る2001年6月16日、山梨県勝沼町に新しくできたユースホステルに宿泊してきました。営業を開始したのが前の日の15日で、なんとオープン2日目に宿泊してしまったと言うことになります。ユースホステルというのは普通の宿と仕組みが違いますが、若い人しか利用できないのではなく(^^;)、私のような年が言った人も、もしくは家族での利用も可能です。まあ、詳しいことはちゃんとホームページを運営されている宿のページをご覧いただくとして、ここでは宿泊者から見た新しい宿について案外真面目に(^^;)リポートしようと思います。(2001.6.18)


宿から街下を見下ろす

 宿から見た景色はなかなかのものです。宿のご主人もこの風景を見てこの地に根を下ろすことを決めたとか。ちなみに手前の車は私の車です(^^;)。まあ、どうでもいいことなんですけどね。冬になると天候によっては雲海ができ幻想的な景色になるとか、夜になると町の灯りが美しく、夜景を見ながらのんびりできるというのは現地に来ないとわからないかもしれません。残念ながら夜景を写真に撮ることができませんでした(^^;)。次回おじゃましたときには夜景の美しさをカメラに納めたいなあ。

家族部屋?

 こちらは、今回宿泊した部屋です。普通ユースホステルの場合、男女別相部屋で一人旅での利用もかなりの確率で想定しているため、こういう和室は少なく、実際他の部屋は二段ベッドとシングルベッドが組み合わさった構成になっています。思いっきり洋風建築で和室(10畳)というのは変な気がしますが、子供連れの家族利用の場合はこういう部屋の方がいいという判断もあるようです。ちなみに、この日は私を含め4名が布団を敷いて寝ました(^^)。あと、小さくて見にくいですが、奥のテーブルに乗っているのは今回持参したJornada690です。携帯の電波はもちろん、DDIポケットのPHSでも通信可能でした。同宿の方がたまたま持っていたNTTドコモのPHSでも確認したところ、なんとかアンテナは立つようです。さすが、高台で見晴らしがいいところに立っていると違いますね。

ぶどう畑

 勝沼といえばぶどうということで、周辺はほとんどこのようなぶどう畑になっています。ぶどう農家の朝は早く、特に夏の暑い時期は涼しいときに作業を終えるようにするため、日の出とともに作業をするそう。ぶどうの生育はまだまだという感じでしたが、このみずみずしい緑というのもいいものです。ただ、ぶどうはかなり計算されて作付けされているので、美味しそうだからといって観光農園でない栽培農家にあるものをこっそり失敬してしまうようなことは厳禁です(^^)。高原植物と同じで、カメラに納めるだけにしましょう。

夕食の献立

 宿の楽しみといえば食事です(^^)。これは夕食のお品書きですが、この日は未成年者がいなかったということで食前酒のワインが出ました。以前はユースホステルでの飲酒は厳禁でしたが、旅のスタイルが多様化し、利用者の年齢層の変化(若い人が利用しなくなり、昔若い人が(^^;)引き続き利用し続けているため、宿泊者の平均年齢は上がる一方)により、簡素で教育的な宿というかつての特色というのは薄れつつあります。しかし、今のような状況が続くと、極端に利用者が偏って新しい利用者層が見込めなくなる恐れがあります。それは、とりもなおさずユースホステル絶滅への道であると言えましょう。そうならないためにも、こういう新しくて意欲のある宿には、いろんな人がやってきて欲しいですね。

オープン特典(^^)

 この日はオープン2日目ということで、特別に夕食後のティータイムにサービスのケーキが出ました(^^)。開放感のある天井の高い食堂で、眼下に広がる夜景を眺めながらお茶をするというのは日常生活ではなかなかない時間です。夜景といえば、近くにある町営の温泉の露天風呂からも素晴らしい夜景が見えます。ユースホステルにもお風呂はあるのですが、希望者には送迎付きで温泉ツアーを実施しています。利用料は600円ですが、風呂の中から夜景を見たい人はぜひどうぞ。

経営者夫妻

 今回オープンしたユースホステルを経営する小西ご夫妻です。首都圏から近いということで通り過ぎられてしまうのではという心配はあるものの、これからどのような宿になっていくのか、個人的にはとても楽しみです。ただ、宿、特にユースホステルというものは経営者の個性だけが出るというものではなく、利用者の個性も色濃く反映されたりします。一人旅同士が出会い、そこからいろんな出会いが生まれてという+αが起こるのがユースホステルの宿命で、実は小西夫妻もとあるユースホステルでの出会いがきっかけで結婚されたとか。そんな出会いの宿として、順調に発展していって欲しいなというのが今回宿泊しての感想でした。機会があればもう少し時間が経ったあと、どのように変わっているのか見に行ってみたいものです。


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