PENTAX Optio43WR

 

Optio 43WR

 常時持ち歩けるデジカメ(携帯電話に付いているデジカメを除く)を考える時、いつでもすぐに撮影できるだけでなく、電池の種類を選ばない、できたら全天候型が望ましいなど言い出せばきりがありません。しばらくは簡単操作のCASIO QV−R51を使っていたのですが、とあるカメラ店の在庫処分でペンタックスのOptio43WRが格安で出ていたのでとりあえず確保してしまいました。その後、QV−R51と、同じく簡単に使えるオリンパスのC−2および水中プロテクタのセットをオークションで売りに出し、何とかカメラの購入費用を捻出することができました。ここでは、ある意味究極の常用カメラと言えるOptio43WRの魅力について紹介します。


1.防水機能

 まずはこのカメラの売りである防水機能です。JIS保護等級7級という、水の中にちょっと入れても大丈夫という防水性能を誇ります。ですから、埃や泥などでカメラが汚れた場合、何の躊躇もなく水洗いできます。ズーム付きですがレンズは突出せず、電池室・外部端子室からの水の侵入に気を付ける必要がありますが雨や水しぶきの中でも全く気にすることなくカメラを出せるというのは、それだけでメリットになります。ちなみに、上の写真では、電池室とSDカード部分のところはしょうがないものの、USBと電源コードをつなぐフタの部分はテープで取れないようにあえて固定しています。

 

2.起動など

 メーカーの資料によると、起動時間はわずか0.9秒。シャッタータイムラグも0.05秒と最高とは言えないまでも取り出してすぐに起動でき、まずまず狙った被写体をとらえられるレベルです。以前、これ以上のカタログスペックを誇るQV−R51を使用していたからこその不満かも知れませんが、十分合格点を与えられるレベルであることは間違いありません。

 

3.電池の種類

 コンパクトカメラの場合、小さくするためには専用のリチウムイオン電池というのになりがちですが、日常持ち歩く場合、個人的には単三電池(できれば二本で動くもの)およびリチウム電池のCR-V3が使えて欲しいものです。このカメラではアルカリ電池での動作もカタログにうたっていますので、安心してどこへでも持っていけます。また、説明書では正しく動作しない可能性があるとある充電式のCR-V3型リチウムイオン充電池RCR−V3で試したところ、今のところ問題なく動いています。オキシライド電池についても試していませんが、普段RCR−V3を入れておいて、いざという時にニッケル水素電池なりアルカリ電池を使えるというのは大きなメリットです。

 

4.マクロ・動画など

 もう一つ、このカメラの特徴は、マクロ機能にもあります。スーパーマクロ機能があり、ワイドで何と1センチまで近づけますので、かなり大胆に近づいた場合でも大丈夫で、小さいものを大きく撮ることができます。

 また、動画の性能も秒間30コマ640×480で高速SDカードを使えばメモリいっぱいまで撮ることができるそうです。動画については別のデジカメに任せようと思っていますのでそれほど検証はしていませんが、雨の中でも高画質な動画を撮れるメリットというのも、このカメラにしかできないところでしょう。ただ、防水機能のためか、音がちょっと小さめになっているというのが残念なところです。

 

5.まとめ

 以上のようなカメラですが、まだまだいろんな機能があります。シーンプログラムを内蔵していて、撮影シーンにダイヤルを合わせることによって、簡単に状況に合った写真を撮ることができます。また、ボイスメモのボタンが独立してあるので、とりあえずのボイスレコーダーの代わりにもなります。これだけのものが詰まっているだけに、結局それほど値下りもしなかったようです。中古でも高値安定といった感じではありますが、全天候型デジカメとしてこれからも要注目でしょう。とりあえず一台持っていく場合は、やはり防水機能があるこのカメラということになるでしょうし、これからも長く付き合っていきたいカメラです。


 

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