SANYO DMX−C4

 

SANYO DMX-C4

 

 旅行へ持っていくデジカメというのは、特に車などに荷物を積んでいけるなら大きなものも持っていけるのですが、できるだけコンパクトに荷物をまとめたいというような場合は、なかなか大きなものは持っていけません。とりあえず今は、防水機能が充実した400万画素のオート機、Optio43WR を基本に、同じ400万画素で、マニュアル撮影もできる高画質機 C-40ZOOM をサブという形がありました。それが先日たまたまこのDMX-C4を格安の在庫処分で見付け、つい購入してしまいました。前2台と同じ400万画素機というトータルバランスのよさと、動画に特化したカメラのコンセプトは、専用電池ということはあるものの、実に楽しく使えるカメラだと思います。ここではその動画について主に書いていきます。


1.動画について

 今までデジカメの動画というと、私の持っているものの中では、小型のMZ2にその役割を背負わせていたのですが、ファイルサイズの関係から320×240で30フレーム/秒というビデオCDクラスのクオリティでさえ、128MBのコンパクトフラッシュには3分程度しか録画できません。マイクロドライブを入れれば長時間録画ができるのですが、一動画5分という制限もあり、DVカメラの代わりという用途には全く向きません。もっとも、ちょっとした記録という点ではそれでもいいのですが、今回DMX−C4の動画はかなりクオリティが高いです。サイズ的に640×480のサイズで30フレーム/秒であっても、同じ128MBのカードで7分(ノーマル)から5分(ハイクオリティの場合)、ステレオで録画することができます。MPEG4という画像形式で直接記録するので、ファイルサイズが少なくて済むのですが、最近は1万円前後で1GBのSDカードが売っています。これを使うと、60分から40分撮り切ることができるそうです。だいたい電池一本で60分くらい本体が動くということですので、通常の場合はこれくらい揃えれば十分でしょう。旅行で使う場合は、念のため予備の電池が欲しいところですが、純正にこだわらなければ国産セルの互換電池が2千円弱でありますので、本体価格に加えて1万2千円くらいの予算はほしいところです。このモデルには元々SDカードは付きませんので、初めてデジカメを購入される方はまずはSDカードが必要になるということもあります。せっかくの動画デジカメなのですから、できるだけ後々で後悔しないために多めの容量を確保しておいた方がいいでしょう。ちなみに、これを書いている時点では256MBのカードを使っていますが、最高画質の動画で10分と、長回しさえしなければこれでも十分かと思います。

 また、この機種から光学式でない(^^;)手ぶれ補正(動画撮影時のみ)と、ステレオマイクには風音カットフィルター機能が付いています。本体をスタンバイ状態にしておけば、モニターを開くだけですぐに撮影体勢に入れますので、常に首から下げておけば、それこそスクープ映像が撮れるかも知れません。DV(テープ)ビデオと比べて本当に手軽で、それがこのカメラの特徴であるのです。

 

2.静止画について

 元々動画撮影を主に考えてのカメラだけに、静止画の機能は少ないです。フラッシュに赤目軽減モードがないとか、シャッターを半押ししてフォーカスを合わせると、画角が広くなってしまう(動画の手ぶれ補正処理の関係かも知れません)ということはありますが、光学ズームが5.8倍と普通のコンパクトデジカメと比べるとかなりズームがきくというのは嬉しいです。独特なカメラであるだけに手ぶれに気を付けなければなりませんが、DVカメラの静止画と比べたらこちらの方がいい結果が得られると思います。しかし、ちゃんとした撮影をしたい方には、他のデジカメとの併用をおすすめしたいですが。

 


 

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