オリンパス C−40Z

 

C-40Z

 はっきり言ってこのカメラは知る人ぞ知る名機でしょう。発売当初の定価は99,800円ととんでもなく高いですが、それなりの機能が詰まっています。かく言う私も、その高さに指を加えて見ている以外なかった、いわゆる羨望のデジカメでした。ただ、発売当初から単三2本で動作させるために、電池の持ちが悪いというディメリットはありました。しかし、ニッケル水素電池の高容量化および、充電式リチウムイオンRCR−V3の登場によって、こうしたディメリットは払拭されたと言ってもいいでしょう。程度のいい中古があったら買って損はしないデジカメです。ここでは、そのポテンシャルについて紹介していきましょう。


1.ディメリットについて

 まず、このカメラのディメリットについて書いてしまいましょう。これは古い機種ということで仕方ないところがあるのですが、起動を含め、どうしても動作自体が遅いです。瞬時に起動しレリーズタイムラグの少ない最新式のデジカメと比べる事自体がかわいそうなところでもあります。また、記録媒体としてすでに過去のメディアとなっているスマートメディアを使っていることがあるでしょう。

 128MBが最高ですので、400万画素で記録する場合、やはり苦しいということはあります(ノーマルモードの400万画素で120枚くらい?)。これはむしろ、これ一台で済ますのではなく、起動も早く手軽に撮れるデジカメと併用すべきでしょう。更に、今の薄型デジカメからすると考えられないほどの厚さがあります。ただ、この厚さの中にこれから紹介するさまざまな機能が詰まっているということを考えると仕方ないことなのかも知れません。

 

2.電池はRCR−V3を使う

 単三2本で動くC−40Zですが、それゆえに電池が持たないというディメリットも合わせ持っていました。しかし、今は単三ニッケル水素電池の容量は上がっていますし、発売当初と比べるとそれほど電池の持ちが悪くて困るということはないとは思います。

 しかし、この機種はリチウム電池が使えるような電池室の形状になっていますので、普段使いには充電可能なリチウムイオン電池、RCR−V3が便利です。長く使わない場合でも急激な電圧低下はニッケル水素電池よりありませんし、旅行へ行く時などは継ぎ足し充電も問題なくできます。そしていざという時に単三型電池を用意しておけば、まず電源関係で困ることはないと思います。私が購入したのは台湾製のものですが、今のところ問題なく使えています。ストロボチャージの時間も早くなりますし、今から購入する場合はこちらRCR−V3とセットというのが絶対におすすめです。

 

3.フルマニュアル コンパクトの魅力

 マニュアル撮影やA・Sモードで撮影のできるデジカメというのは持ってはいるものの、常用するカメラとしてはどうしてもフルオートの方が便利なのでそちらに流れてしまっていたのですが、このカメラはそうした流れに逆行するようにコンパクトさと多機能を合わせ持っていて、それが今だに現役である理由でもあります。

 小型の三脚を持っていれば夜景の撮影も十分できますし(リモコン受光部が前だけではなく後ろにもあるので、モニターで確認しながらリモコンを使えるというメリットもあります)、このカメラにはちゃんとノイズリダクションも付いていますので、コンパクトデジカメではできないような撮影が色々とできます。シーンプログラムの他にAUTOモードもありますので、デジカメ初心者の人にも押すだけでそこそこ撮れてしまうという仕上がりになっているというのも嬉しいですね。

 これを書いている時点では、中古カメラショップでだいたい1万円くらいの値が付いています。128MBのスマートメディアとRCR−V3と合わせても1万円あれば何とか収まるでしょう(メディアがセットになった中古を狙うのも中古ならではなので、そういうものを見付けるのも楽しいものです)。常用のデジカメとしてはちょっと苦しいかも知れませんが、フルオートデジカメではちょっと不満のある場面で、ちょっと取り出して撮る用という、かなり贅沢な立場で使ってあげるのがいいのかも知れません。

 


 

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