記事一覧

ニュースウォッチ9

 民主党の党首を決める選挙戦の火蓋が切られ、今日は小沢一郎氏が朝と夜のテレビに生出演し、コメンテーターの質問に答える形で意見を主張されていました。新聞・テレビ・雑誌などのマスメディアは現首相の菅直人氏を持ち上げると言うよりも、対立候補の小沢氏の「政治と金の問題」の説明責任をということで論戦を張っています。そんな中、この番組で小沢氏は非常に興味深い話をしました。小沢氏の逆襲とでも言うべき事なので、多少興味本位ではありますが紹介することにします。続きを読む

ゲゲゲの女房

 言うまでもなく漫画家の水木しげる氏の物語で、本日は東京オリンピック前の東京を舞台にしてその貧乏神に取り付かれたような生活を描いていました。電気を止められるほどの貧乏だったということですが、ここのところの水木家の生活ぶりは、貧乏の本質をあぶりだしているようで興味深いです。貧乏になればなるほどいろんなところから搾り取られるというのは、社会が悪いのか本人が悪いのか。役所はこうした貧乏人の力に全くなってくれないのは昔も今も確かで、まだこの頃は消費税がないのが救いだったでしょう。もしこれから消費税が上がって、このドラマのような生活に窮する人たちがいたとしたら、とてもじゃないですが生活が成り立つとは思えません。消費税は平等な税制という話もありますが、同じ物から同じ税率で取るということは、生活費が少なければ少ないほど家計を圧迫する割合が増えていくわけで、税金の無駄遣いがこれからも続くのだとしたら、それこそ生活困窮者が爪に火をともすように使われた中で配分された税金がみすみす無駄になる現実もでてくるかも知れません。消費税増税が生活への負担とならない高所得者層はそういうことは考えないかも知れませんが、これからの日本の最悪のシナリオを考えると、ドラマの中の水木家よりもさらにひどい状況が多くの家庭に現れる可能性もあるのです。続きを読む

政治と金について説明しない人たち

 世の中に印象操作という言葉があります。本日午後9時NHKのニュースの一番初めに放送した映像は、レジャーランドにおけるジェットコースターが急降下するものの次にバンジージャンプで飛び降りるというものでした。これは何かと思ったら民主党鳩山内閣支持率が、NHK独自の数字で20パーセントそこそこになったことのイメージ映像だったのでした。
 こうした電話による世論調査の信憑性については、いきなり電話がかかってきて何の謝礼もないのに律儀に回答を寄せる方々のサンプルを集めているということから、批判的にマスコミの報道を見ている人ではなく、人の話や連日繰り返される報道の論調に影響を受けやすい実に率直な方々の動向をよく示していると言えます。加えて言えば、そうした人たちはほぼ例外なく選挙の日にはきっちりと投票所に足を運ぶため、7月の参議院選挙における動向についてもこうした世論調査の数字は信ずるに足る部分もあります。裏を返すと、マスコミの報道如何によって簡単に報道されるような世論は形成されるということでもあるわけです。続きを読む

クローズアップ現代「買わない消費者 急増中!?」

 ここで言う「買わない消費者」というのは20代から30代にかけての世代ということで、ライフスタイルの変化というものを取材していました。24才の会社員の女性は通勤に着ていくのも古着で、旅行にも行かないとのこと。では、何にお金を使っているかというと、音楽CDに月数万円をかけ、楽器の教室にも年間数十万のお金をかけているとのこと。朝出て夕方には現地を出発し、必要なものはすべてレンタルで手配してくれるスキーツアーはかなりの人が参加していましたが、一貫している事はめんどくさいことはやらないということで、だから消費しないとは違う気がするのですが。続きを読む

スペシャルドラマ 坂の上の雲

 このスペシャルドラマについては、それほど言うこともないのですが、前回の初回と今回についてちょっと期待していたことがあります。主人公の秋山真之と、重要な登場人物である正岡子規と共立学校から大学予備門という同じルートをたどった南方熊楠が出てくるのかということです。今回は大学予備門の入学後、夏目漱石や山田美妙といった人物が秋山とは違う秀才としてドラマに出てきました。そうなると、神童伝説が数々残る熊楠の登場の期待はいやがうえにも高まったのですが、期待に反して全くの空気というか、熊楠と思われる学友すらこの2回には登場しませんでした。続きを読む

金曜ドラマ 行列48時間

 ここにはあえて書いていませんが、民放の2時間物のサスペンスはかなりの数を見ています。そうした中から「相棒」や「浅見光彦シリーズ」が連続ドラマへと昇格していった今年の後半ですが、そういった謎解きドラマの陳腐さを圧倒的に再確認させてくれたのが今NHKBS2とハイビジョンで再放送されている「刑事コロンボシリーズ」だったりします。コマーシャルタイムはカットされても賞味2時間弱の謎解きと、その半分の時間にすべて詰め込まなければならない作り手の大変さは理解できますが、一話完結ではコロンボにはとうていかなわないという印象です。だからといって、スペシャルドラマとして脚本も演出も十分に練られたはずの、古畑任三郎シリーズも、オリジナルを決して凌駕することはできないわけで。

 そんな中、これをサスペンスドラマというには多少躊躇するものがあるものの、6回シリーズの「金曜ドラマ 行列48時間」はコロンボのような謎解きではありませんが、藤田宜永さんの原作をテレビ向きに演出し、最後まで飽きることなく面白く見ることができました。今のところ、私の見た中では今年ベスト1のドラマです。続きを読む

天地人

 今年の大河ドラマが本日終わりました。好きな武将の一人である直江山城守兼続の物語ということでかなり期待していたのですが、期待しすぎた分残念な結果に終わってしまいました(^^;)。キャストの人選はまだしも、脚本の内容について大変失望してしまいました。こんな内容は今回の大河ドラマだけだと思いますが、折角なので思うことを二三書いておこうと思います。続きを読む

笑神降臨「友近」

 番組のホームページの内容によると、今回の企画は、お笑い芸人の友近さんが「フェイクドキュメンタリー」をやってみたいということで、NHKのお昼の番組『スタジオパークからこんにちは』のパロディーをされたのだそう。見ていない方のために簡単に説明すると、架空の女優になりきった友近さんが、司会進行役の元テレビ静岡のアナウンサーと台本なしのアドリブで、本家スタジオパークからこんにちはのスタッフの協力の下、完成度の高い作り込みをしながら(恐らく友近さんという芸人を知らない人が見たら、再放送と一瞬思ってしまうのではないかというくらい作り込んでいました)、淡々と進行していくというものでした。これが果たして面白いのかというのは見る側の感性によるところも大きいので面白い方には面白かったのではないかと思うのですが、少なくともこのパロディは牙を抜かれた虎のように毒がなかったという印象でした。そこらへんはいかにもNHKらしいと言えなくもありませんが、同じパロディでも本家の痛いところをえぐりとるようにさらけ出したテレビ朝日系列の「アメトーーク! 」でやった企画『徹子の部屋芸人』と較べるとその差は明らかでした(確か、まだ徹子の部屋に出ていない芸人のため、友近さんが黒柳徹子さんの扮装をして出演していましたね)。続きを読む

クローズアップ現代「格安家電が押し寄せる~岐路に立つ日本企業~」

 格安家電とタイトルにありますが、番組で紹介していたのはほとんどNetBookと呼ばれる5万円以下のノートパソコンの話でした。台湾のメーカーで、EeePCを出したASUSと、日本でまだNetBookを出していない富士通に取材していたのですが、実に対照的で現在の日本のパソコン市場を象徴するような取材だったのではないかと思います。続きを読む

SONGS 美輪明宏1

 最近の美輪明宏さんといえば、テレビでの露出も多く、詳しく知らない人でも名前とその姿くらいは知っているという状況ではないかと思うのですが、今回の歌番組出演のインパクトはかなり大きかったのではないかと思います。知らずに見てしまった人は「この人は歌手だったの?」と、ご本人が語っていたように思っていたのではないでしょうか。続きを読む

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