99年12月
- 田原総一朗のテレビ大全集(テレビ朝日・1999.12.25)
ホストの田原氏の他に、なぜか他局のニュース番組のメインキャスターである筑紫哲也氏、更に東京都知事の石原慎太郎氏。同席した山田まりあ氏(^^;)はほとんど喋る暇もなかったという。船頭多くして船山に上るということわざがありますが、そういう次元までも行っていませんでした。テレビ大全集と銘打っているのだからテレビに絞って話題を展開していけばいいのに、メインキャスターの田原氏の岩波映画や東京12チャンネルでの仕事を誇らしげに紹介したのは番組の流れ的にちょっと違ったのでは。最後に田原氏はテーマが壮大で語り尽くせないからもう一度やろうとおっしゃっておりましたが、テリー伊藤氏は露骨に苦笑しておりましたぜ(^^;)。しかしまあ、皇太子ご成婚から安田講堂の攻防、よど号ハイジャック事件にあさま山荘事件と使い古されたパターンにも少々不満が。テレビにテレビを語らせるとこうなるのでしょうか。やはりちゃんとしたテレビ批評をやるためには別のメディアが必要なのではないかとしみじみ思いましたね(^^)。
- 笑ってコラえて全地球スペシャル!!(日本テレビ・99.12.22)
笑いの芸に面白いのがなくなったのは、実はこうした番組の影響ではないかと思う典型的な番組ですね。VTR取材が主体で、一般の人を撮り続けるということは、まあヤラセなんかもあるのでしょうね。でも、人間ほんの少しの間なら人を笑わせることができるもので、それを継続して取材するのだから強い。日本全国には1億人の人がいて、全て1億分の○○という風に区切ってしまえば面白さは無限大なわけです。見ている方も、つまらないお笑い芸人の芸を見ているよりも楽しいからつい見てしまう。でもそれは安易といえば安易。ゲスト出演している人たち(特にお笑いの人)も、単に笑っている場合ではないと思うのですがね。関西のものばかりではちょっと食傷気味なので、来年は関東の良質のお笑いが見たいなと思うのですが、ちょっと無理でしょうか。
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