2001年11月のテレビ
- 全日本総合バドミントン選手権(NHK教育・2001.11.11)
さすがスポーツの秋といいますか、この日のテレビはスポーツ中継が花盛り。思いつくままにあげていくと、東日本女子駅伝(マラソンの渋井陽子さんが出場)、サッカーのJ2リーグ・ベガルタ仙台対サガン鳥栖(J1リーグへの昇格争い大詰め)、競馬のエリザベス女王杯、バスケットの日本リーグにゴルフと、どこから見ていいのか迷ってしまうほどイベントがあるのですが、今回の一押しはバドミントンでした。
実は中継の方は、女子シングルスを中心に編成していたのですが、たまたま予定していた試合が早く終わってしまったので、引き続いて男子のダブルスを放送していたのですが、これがスリリングで実に面白かったのです。
普通の場合、シングルスとダブルスということになると、どうしてもシングルスの格の方が上なのですが、見ている方にとってはあっという間に勝負が付いてしまうシングルスよりも、ラリーの長く続くダブルスの方が面白かったりします。もっともこれには例外もあって、テニスの場合はシングルスの方がラリーが続くんで、これはテニスよりもコートの小さい、今回紹介するバドミントンや卓球に当てはまるのかもしれませんが。
卓球の場合は一人の人が連続で打つことは許されていなくて、交互に打っていくこと以外はシングルスと同じなので見る時にそんなに混乱はないと思うのですが、バドミントンは少々違います。シングルスの場合の得点はバレーボール方式で(今は違う?)サーブ権のある方がポイントを上げた時に得点が入るのですが、ダブルスの場合はサーブ権が2回あります。一度サーブ権を取られると、二回ポイントを奪わないとサーブ権が移動しません。そのうちに相手に取られたポイントは全て得点になるので、なるべくサーブ権を失わないようにした方が有利なわけ。今日の試合はそれでも、サーブ権を奪われた方が意地になってポイントを重ね得点の動きがないままサーブ権が移動するようなすごい接戦になって、シャトルから繰り出されるすごいスマッシュに、それをものすごいフットワークやボディーバランスで相手のコートに返していく技術もものすごく、片時も画面から目をそらすことなく見てしまいました。
マイナーな競技については、そのほとんどが全日本選手権クラスの決勝しか中継放送されないんですね。最近はスカイパーフェクTVなんかもあるので、好きな人にはいいんですが、全く予備知識がないまま見られるような環境というのも、必要だと思うのですが。とりあえず今回のことで、バドミントンと卓球はダブルス(特に男子ね)はテレビでも十分見応えがあることがわかりましたので、皆さんもぜひ一度体験してみてくださいね。
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