2000年7月のテレビ
- News23(TBS・2000.7.18)
沖縄サミット直前という事で、沖縄の食堂からメインキャスターが若者と話をしながら放送するという趣向。まあ、そのこと自体はどうでもいいんですけど、最後に沖縄民謡の重鎮、登川誠仁{のぼりかわ・せいじん}さんのヒヤミカチ節の演奏がありました。登川さんは非常に緊張しているようで、それとは逆に回りの若者たちが手拍子を取ったり立ち上がって踊り出したり。見ているこちらとしては三弦早弾きの名手、登川さんの方にもっとカメラを向けてくれと思いながら見ていたのですが、いきなり曲の最中に切られてしまいました(^^;)。特に私の地方は第2部というものがないので、切られたまま唐突に番組自体が終わってしまったのでした。
生中継で音楽というのは難しいし、特にアドリブが入ると時間通りには終わらないのは分かっているのですが、せっかく登川さんを出すのだから十分時間をとって音楽だけでなくいろいろインタビューをとるとか、やった方が私は嬉しかったですね。しかし、お年寄りよりも若い人たちに擦り寄っていく方がいいと現場では判断したのか。それなら登川さんでなく、もっと若い演者を出せばいいのに。その辺は変に権威主義なんでしょうね、あの筑紫哲也というひとは(^^;)。
- 1億2700万人のテレビ夢列島(フジテレビ・2000.7.8〜9)
飛び飛びであるけれども今年も見てました。一番面白かったのはさんまさんが出てきて中井くんと視聴者の女性と電話でお話ししつつ、フリートークを繰り広げるコーナーだったような気がします(^^;)。ただ、この企画についてはさんまさんも番組の中で言ったように、彼がパーソナリティをつとめていたラジオの企画そのものだったのですね。
ラジオとテレビの違いというのはこういうところに現れるのです。なぜかその姿が見えているテレビよりも声だけのラジオのほうがその人を身近に感じさせるという。テレビもうまくやれば深夜帯の時間で、もっと生々しい事ができるのではないでしょうか。
今回のテーマは家族愛ということで、サザエさんもちびまる子ちゃんも家族愛をテーマにしていましたが、はっきりいって日本テレビの番組じゃないんだし、テーマなんて必要ないのではと私は思いますね。少なくともテーマがなければ、あの長台詞に出演者みんなが苦労していた(^^;)、橋田先生のドラマはなかったはずだし。
来月にはその日本テレビで24時間放送がありますが、これ以上につまらないような気がします(^^;)。ただ、深夜2時以降というのが一番面白くなると思われますので、興味がある方は昼寝をするとかしてちゃんと準備をしておきましょう。(2000.7.10)
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