２０００年２月のテレビ

とんねるずの生でダラダラいかせて(日本テレビ・2000.2.23)

　パチンコの必勝法をテレビでやったとしても、ほとんどの人が勝てないでしょう。昨年あたりからパチンコではトータルで勝っているのですが(^^;)、これもせこくパチンコをしているおかげ。しかし、一瞬気を許すとすぐさまマイナス街道をひた走ってしまうのがパチンコの恐さでもあります。
　番組では貴明さん率いる梁山泊チームと、『笑っていいとも』のいいとも青年隊だった久保田さん率いるノリさんチームの対抗戦で、両方とも呆れるほど出ていましたが、テレビ的にはあれでよくても、あれを見てパチンコ屋に走った人たちは間違いなくパチンコ屋さんの思うつぼです。

　まず梁山泊の教えた打ち方ですが、いわゆる『止め打ち』というもので、店員さんに見つかると丁重に店からの退場を宣告されるかもしれない打ち方です。インチキや不正な打ち方ではないのですが、それこそ延々と出てしまうので、この打ち方をされたら商売にならないと遊戯場のルールで止め打ちを禁止にしているパチンコ屋さんが多いのです。それに比べて久保田さんの話というのは地味な話ですが、これは私の打ち方と共通するところもあります。しかし、それだけで絶対勝てるというわけではありません。一時は大当たりになっても、ドル箱３つも４つも一瞬にしてなくなってしまう場合もあるというのが現在のパチンコです。とりあえずここを見ている方はパソコンを持っていると思いますので、パチンコの台のシュミレーションソフトを購入し、どんな出方をするのか、出なくなるときはどれくらい出ないのか確認してみることをおすすめします。何でもそうですけど、楽をして金をもうけることは難しいということがわかると思いますよ(^^)。
NNNドキュメント００『虐げられた子供』(日本テレビ・2000.2.13)

　世間では新潟県柏崎市での監禁事件のことを騒いでいるけれど、世の中にはもっとひどいことをするやつが存在する。前科持ちが同じ事を繰り返すというのは容易に想像がつくけれども、一般に社会的地位のある立派だと思われている輩がひどいことをしているのを知ると、それだけでカチンと来てしまいます。

　番組では千葉県の養護施設・恩寵園で幼児から高校生までの子供にひどい虐待をしながら今もなおその座に居座りつづけている園長と、子供たちから悲痛な訴えの手紙をもらったにもかかわらず、なにも動こうとしない千葉県の対応について大いに疑問の声を投げかけています。具体的にはその内容を見に行ってもらったほうがいいでしょう。ここから行ってその概要を読んでみてください。ほんと、柏崎の事件がかすんで見えるほどですから。

　園の子供たちは九年よりももっと長く、軟禁状態にあったようなものです。しかもそのことは大人に知らせてみたところで、すぐには解決にはならない。子供ながらに役所だったら助けてくれると思ったのでしょうが、それをいとも簡単に裏切ってしまった。そうした心の傷のケアは、今現在も対応をしかねている現状から見るにつけ、一生修復は不可能でしょう。それが大人不信、しいては人間不信につながっていく。こうした状況はなにも千葉県だけの問題ではないでしょう。まだまだ私の知らないところで、虐待されて泣いている子供たちがいるはずです。

　今後は、児童だけではなくこれも立場の弱い障害者や老人、病人といった人たちを食い物にして私腹を肥やす輩が出てくることになるでしょうね。本来こうした社会福祉事業は利益を求めてやるものではないのですが。昔はみんなで面倒を見ていたのが、いつのころからか金を出して面倒を見てもらうやり方に変わっていってしまったということが、この問題の根本にあるような気がします。お金をかけないでみんなで楽しく暮らせるような風に考えてみたいものですが。
20年目の再会　不良少年を救った囚人たち(NHK教育・2000.2.5)

　アメリカのドキュメンタリーです。不良少年の更生プログラムとして、実際に刑務所に入れて、囚人に脅しをかけてもらう様子をフィルムにしたのが79年？　とにかく、それから20年経って、いきがっていた少年少女たちはどうなっているのか。全員のデータが詳しく紹介されていなかったのでわかりませんが、一人がエイズらしき症状を発して死亡。もう一人が麻薬を断ち切ることができず、何回も刑務所に入っていただけでした。人種のるつぼで凶悪犯罪も多いアメリカの刑務所の実態は生半可なものではないらしく、よほどの大物でないとびびってしまって小市民としての生活に逃げ込むというのがパターンなのでしょう。

　囚人の方も、一度は仮出所して刑務所に入ってしまった少年を励ましに行ったはずの男が、数年後には元の木阿弥で同じ刑務所に入ってしまったのには笑えました。わかっちゃいるけどなかなかやめられない。更生した、今はとても幸せだとテレビカメラの前で話す人よりも、彼らのほうがよっぽど人間臭かったというのが、見終ってからの感想です。

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