四国八十八箇所の旅2

 

 昨年に引き続き車中泊前提のゴールデンウィークの旅へと出掛けました。今年はETC利用で土日限定1,000円の影響で昨年とは比べ物にならない渋滞に巻き込まれてしまいました。

 多少なりともそういう事は予想して、おにぎりやお菓子など、運転しながらでも食べられるものを事前に用意しました。それとは別に、宿泊先での軽食用に、お湯だけあれば食べられる即席めん、味噌汁、お茶、コーヒーなども用意してあります。出先でお金を使わないでできるだけ用意してきたものを使い切ることを目標にスタートです。

 出発したのはまだ日付が変わる前の5月1日の金曜日夜でした。静岡インターから高速に入り、いきなり浜松インター付近で流れが悪くなり、音羽蒲郡インターあたりで渋滞になりました。その後も渋滞は継続し、関西圏内に入るともはや降りるしかない状態でしたが、とにかく明石海峡大橋に入るまではと頑張り(瀬戸大橋方面は更に渋滞が伸びていたので断念しました)、淡路島に入ってようやく人心地つき、持参のおにぎりと味噌汁で朝食を取ることに。そこからも鳴門大橋を越えて更に渋滞に巻き込まれてしまったのですが、出発しておよそ12時間高速に乗りっぱなしでした。

 下道に入り、お寺をめぐっている道中はほとんど渋滞はありませんでしたが、夕方納経堂が閉まるまでは他の事を何も考えず車を走らせていて、夜どうするかという事すらも考えられませんでした。夕食だけはちゃんと食べようと、屋島にあるうどん店「わら家」(観光客も多いお店)でざるうどんを食べ、ようやく本日の宿の心配をする事となりました。

 さすがに一日中車に乗って、さらにあちこち歩き回ったのでいたので、高松市内の道の駅の中から、温浴施設を併設する「香南楽湯」に決定。行ったら同じ事を考えていた多数の車(しかもキャンピングカー多し)に愕然としました。何といっても出遅れたせいか車を停める場所がないのですね。それでも温浴のみに寄った車もあり、何とかキャンピングカーの間に車を停めることができました。とりあえずその日の汗を流し、シートアレンジを変えてベッドメイキングをして、就寝となりました。とりあえずこの車の状況では外に出てお湯をわかす事もなかなかできそうになかったので、早朝には出発するつもりで目覚ましを掛けました。携帯電話を目覚まし代わりに使うということはあるでしょうが、私は卓上サイズの電波時計を使っています。少なくとも動いているうちは正確な時刻を刻んでくれる安心感がありますので。

 前日は10時半頃には就寝したせいか、朝5時頃には目が覚めました。ここで朝ごはんがわりに5時半から開いているという中西うどんへ行こうとして、今日が日曜日の定休日であることに気が付いてしまったのでした(^^;)。本日最初に訪れる予定の屋島寺へは有料道路を通っていくのですが、そうして回ってきたために、まだ料金所は開いていませんでした。お菓子類で何とか腹を満たしながら、結局お昼まで食事はしませんでした。目的があるとはいえ、あまりいい食生活はこの旅ではできていなかったですね。

 88ヶ所を回り終えた後、高野山へ行くことは決めていて、四国のうどんとともに、高野山の胡麻豆腐をお土産にしようと思っていたので、胡麻豆腐を持ち帰るための容器を道すがら仕入れることにしました。というのも、高野山の胡麻豆腐屋さんをインターネットで調べていたら、生ものなので保冷パックと保冷材が必須との記載を見付け、あわてて100円ショップのダイソーで手下げバッグ型のものと、小さな発泡スチロール容器をそれぞれ105円で購入しました。こういったものは事前に用意しておいた方が今考えればいいのかも知れません。特に冷たい飲み物を複数用意しておきたい場合は、発泡スチロール容器をスタート時から持っていった方がいいと思います。保冷材の効き目が切れたら、手近なスーパーで買い物をし、もらえる範囲で保冷用の氷をもらうという技が使えます(この方法は胡麻豆腐を仕入れてから、その保存用に実行しました)。今回の旅では極端に野菜が不足したこともあり、紙パックの野菜ジュースを意識して飲むようにしましたが、できるだけコンビニは使わず、保冷用氷のあるスーパーを利用する事が車の旅を快適にする要因の一つではないかと思います。

 四国から本州へ渡る明石海峡大橋は帰りもかなり込んでいましたが、鳴門北インターから垂水インターという、橋を使う最短コースを利用したら、ETC割引で1,000円となりました。瀬戸大橋と同列といこうとで、淡路島を通った分はサービスになっているようでちょっと得した気分になりました。そんな中、途中の淡路サービスエリアで休憩を取りましたが、ここで無線LANのサービスがあったので、さっそく利用してできるだけ高野山に近い道の駅の所在地を調べることができました。パソコンは旅の必需品ではありますが、このような場合はPDAでも、インターネットに繋がるゲーム機でも構いません。むしろゲーム機の方が周辺の人に違和感を抱かせないかも知れません。個人的には検索文字の入力がしやすいNintendoDSiあたりが便利ですが、わざわざそのために買うこともないと思います。逆に、家族の誰かが持っていたらその時に使わせてもらうだけでも、旅の情報収集に威力を発揮します。大きなサービスエリアではフリースポットの表示があるところがありますので、積極的に利用するのがいいと思います。

 そこで調べたのが道の駅「紀ノ川万葉の里」でした。改めて今調べてみると、地元の人たちの車やトラックなどが出入りし、車中泊には向かないとありましたが(^^;)、ずっと下道を走っていて、到着したのが午後11時を過ぎていたのでここからまた別の場所を探す気にはとてもなりませんでした。当然のごとくいい場所はすっかり埋まっていまして、私が停めたとなりには誰も乗っていない地元の人のらしい軽自動車が(^^;)。しばらくしてアイドリングしまくりのトラックも入ってきて、さらに煌々と街頭が照りつける中、外に出ないでベッドメイキングをし、カーテンで目隠しをしてとにかく寝ました。意外と熟睡はできました。というか、それだけ連日疲れながら運転しているということもあるのですが。

 翌日も朝6時前には起きてしまいました。昨日隣にあった軽自動車はいつの間にかなくなっていて、スペースもあったので本日は持ってきたカセットコンロとやかんを使ってお湯をわかし、リフィルタイプのカップヌードルとコーヒーを朝食に。今回持参したステンレスボトルの保温力がかなり強力なので、午後あたりでもゆったりとコーヒーが飲めるようにと少し多めに沸かしました。道の駅はキャンプ場ではないので、料理を作るまではいきませんが、温かいものが食べられるだけでも嬉しいものです。食べ終った後、カップ類を水洗いし、水だけで汚れが落ちるというスポンジで軽くこすっておきましたが、こうしておいて後で可能な時に洗い直すのがいいと思います。食事後に洗面所で歯磨きもしましたが、さすがにこの場所で食器洗いをするのは迷惑がかかるのではないかと思いました。

 今回は2泊の旅でしたが、体への影響もほとんどありませんでした。ワゴンRの座席を倒して長めのクッションをひき、寝場所を確保したのですが、今回はさらにその上に空気を吹き込んでふくらませるイスカのマットをひきました。

http://www.isuka.co.jp/product/detail.asp?id=49&mode=1&bf=2

 この「コンフィマットレス」の165センチのものを持っていきました。空気をぬいて巻き上げるとかなり小さくなり、車の中だけでなくテント泊にも重宝するものです。次回はぜひテント泊も楽しんでみたいですが、ぎりぎりまで走ってすぐに就寝、翌日もすぐに出発というパターンではどうしてもテントはあっても使わない事になってしまいます。しかし、暑い夜にはそういう事も言ってはいられないわけで、また次の機会にでもそうしたレポートができればいいかなと思っています。


 

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