昨年辺りからだいぶスキャナの価格が手ごろになってきました。25万画素のデジカメしか持たない私にとっては、新しいデジカメよりもスキャナの方が使い勝手がいいだろうということで、いろいろ検討をしていたのですが、今日、ついに購入しました。キャノンの600dpi機、N656Uというものですが、実売価格が一万円前後という安さと、そのコンパクトさ、さらに電源はUSBケーブルから取るので新たにコンセントを確保する必要がないというのが最終的な購入の判断になりました。この薄さと安さの秘密は、従来の読み取り方、皆さんおなじみのCCD方式ではなく、CISという方式をとっています。このユニットの導入で低電力・薄型化が可能になったわけですが、ディメリットもあります。従来のものではしっかりスキャンできていた立体物や、本を開いたとき浮き上がってしまった部分に付いては極端に読み取り精度が悪くなります。原稿をカバーに密着させることが読み取りの条件になりますが、問題が起こるとしたら極端に厚い本のスキャンをとろうとしたときなどに限られます。そういう場合はいったんコピーしたものをスキャンするようにすればいいと考えることでこの機種に決定したのですが、原稿を密着させることに気をつければその使用にはほとんど問題がありません。
この機種を選んでよかったという理由が左の写真にあります。プリンタの横に立てかけてあるのが今回購入したスキャナで、限定で付いてきたソフトケース(昨年の12月までの出荷分に付属)に入れて、こうして立てかけて置いておけます。特にガラス部分に埃が入ると精度も悪くなりますし、また大きな物ですととてもこのような収納はできません。私はデスクトップ利用ですが、ノートパソコンを使っている方にとってはこの大きさはとても魅力的だと思います。しかもUSB接続ですから、ケーブルの抜き差しは電源が入っていても問題なくできますし、部屋を移動しても持ち運び自由です。私の今使っているノートパソコンにはUSB端子がないので利用することはできませんが、将来新しいノートを購入したときには、旅先に持っていってパンフレットをその場でスキャンして持って帰らないとか(^^;)、電源をパソコンに依存するスキャナだからこその利用法も考えられます。現状でも、その昔に撮った写真をスキャンしてページで紹介するとかできるようになりました。ですから、ここは手始めに手近にあった写真のプリントをスキャンして、それほど重くならない程度に容量を落としてみました。それが下の写真です。
いかがでしょう。これは以前一眼レフカメラで撮った、ヘール・ボップ彗星の写真です。手前に散り際の桜があったので合わせてみました。ただ、周辺の街の灯りがひどいため、彗星周辺が明るくなってしまっているので写真としてはあんまりいい出来とはいえませんが。画質を落としてあるため他の星はほとんど見えませんが、スキャンした元の画像ではそこそこの再現性を見せてくれています。写真をスキャンするにはフィルムスキャナの存在もありますが、色修正など私では到底難しいレベルの話ですので、プロの写真屋さんに焼いてもらったものをこうしてスキャンするというレベルでも一向に問題はないでしょう。というわけで、今後のページではデジカメで撮った写真以外にもいろんな画像を紹介できることになりました。今後のページにもご期待ください(^^)。(2001.1.20)
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