焼津魚市場食堂

 

食堂全景

 

 現在、焼津での魚介類を購入すると言うことになると、焼津インター近くの『焼津さかなセンター』に集中しているという感があります。事実、そこそこに品物もそろっていますし、団体客には便利なところです。食堂も完備されていて、マグロや鰹を中心とした刺身などもいただけます。今回利用したのは正面が焼津港で、市場があるという焼津魚市場食堂です。階下は直売店になっていますが、品揃え的にはさかなセンターの方がいいかなという気もしますね。今回この食堂は初めて利用したのですが、あまりの掟の多さに皆さんに紹介したいのと、その傾向と対策を考えてみようということでこんなページを立ち上げました。まずはこれからご覧ください。

120名で終了小学生まで入店禁止

 私が利用したのは日曜日ですが、開店が10時半頃(^^;)で、午後一時前には終了と言うことになってしまいました。定食メニューも12時ぐらいから欠品が目立ち始めます。実は私が入店したのは12時くらいで、本命にしていた鰹のたたき定食(1000円)も、普通の鰹の刺身定食(1000円)も売り切れになってしまっていたのでした(;_;)。お子さま連れでの利用ができないのは上の表示の通りですが、大人同士で出かける場合には11時前後の入店がまずは基本でしょう。

 次に、注文の仕方も普通の食堂とは違います。例えば大人数で入店したときは、まずは席を確保し、代表が並ぶような感じになるのが普通です。しかしここでは席取りをしたグループは即刻退場(^^;)とまではいかないながらも店員さんから注意されます。とりあえず全員が一列になってカウンターから並ばなければならないのです。これは一度席に着いたらゆっくり食べられるようにするための工夫なのかもしれませんが、いきなりこのような掟を突きつけられたらびっくりしますね。したがって席にまだ十分余裕があるのに、カウンター付近はこのような状況になってしまうのです。自分の番が来たら注文して名前を言い、席に着きます。そして自分の名前が呼ばれるまでひたすら待つのです。食器の返却はセルフサービスなので、食事のあとはきちんと返却口に返して食事が終了です。そこにいるおばちゃんは愛想がいいのですけどね(^^;)。

一列になった行列 

 で、肝心の定食の方ですが、刺身を中心にかなりのバリエーションがあります。焼津といえば鰹とマグロですからそういうものを中心に紹介していきますと、マグロと一口に言っても種類によって違いがあります。クロマグロ(ホンマグロ)こそないものの、ホンマグロと同等の味といわれるミナミマグロのトロの刺身定食が2780円、これが中トロだと2280円、手軽なマグロとして人気のあるバチマグロの中トロが1780円、赤身だと1280円という感じ。鰹はマグロと比べてお手軽感があり、焼津独自という感じもするので、結構お勧めかもしれません。また、マグロのカブト焼き(頭の部分)とかもありますので、変わったものが食べたい方はそちらの方もお勧めかも。今回食したのはバチマグロの中トロ定食1780円です。かなりお刺身のボリュームがあって、一人では食べきれないほどの量にびっくりしました。

バチマグロの中トロ定食

バチマグロの刺身

 定食で刺身の手前にあるのはマグロのフレークです。ごはんの量は少な目で、その分刺身が多い感じになっています。マグロはできたら赤身より中トロを食べて欲しいですね。定食には比較のためか(^^;)赤身もありましたが、舌の中でとろける感じが全然違いましたから。(2001.6.24)


(追記) さて、年も押し詰まった12月30日、前回食せなかった鰹のたたき定食を食べるため、今回は11時前に自宅を出て、11時15分頃に再び焼津港食堂に行って来ました。すると、さすがに年末の時期、すでに相当の人が並んでいました。待つこと30分(^^;)、ようやく自分の番が来てメニューを見たところ、鰹の刺身定食はすでに売り切れ(;_;)。でも一番希望だった鰹のたたき定食はあったので注文したところ、私の頼んだ分で売り切れになってしまったのでした(^^;)。まさに危機一髪。まあ、年末でいつもより人が多いということもあったんでしょうけど、早めにでてきてよかったよかった(^^)。これが鰹のたたき定食です。

鰹のたたき定食

 手前の大皿は何が乗っているかわからないでしょうが、鰹のたたきにタマネギとショウガなどがかかり、全体にタレが浸されています。右上のご飯の少なさとは裏腹に、この量のいかに多いことか。でも、これが1000円で食べられるなんて、静岡に住んでいる幸福感を感じます。あと、これはどうでもいいことかもしれませんが、今回撮った写真は普段使っているものではなく、先日980円で買った81万画素のオリンパスC−820Lで撮ったものです(^^)。ウェブページで見る分にはほとんど違いがありませんね。(2001.12.30)

 

(さらに追記)

移転した「魚いち」 こちらのページを見てくれておられる方が多いので、この店のその後について書いておきます。焼津港は新しい場所に移ったため、市場にあったこちらのお店も営業を終了し、別の場所へと移転することになりました。場所は、JR焼津駅から焼津駅前商店街をずっと下りていったところにあります。店名は『旬魚や 魚いち』となり、上記で紹介しているような恐怖感はなくなり、普通に注文すれば普通に食べられます。店の前に駐車場がありますが、商店会の路上に駐車スペースがあり、空いていれば停められます。「海鮮丼」1,365円は人気メニューで、土日などは開店直後に行かないとすぐに予定数終了になってしまいますので、開店すぐの入店がおすすめです。お店の詳しいデータについては、こちらのリンクからご覧下さい。

 ついでにもう一つ情報を。焼津で新鮮な魚介類を食べたいという方で、じっくりとお店を探している暇もないという方については、実は東名高速道路の上りパーキングエリアにお勧めのお店があります。最近はこのような港から仕入れた魚介類を出す有名な店や、焼津さかなセンターのような人の多く集まるところは意図的に避けて、あえて静岡から焼津まで行き、焼津インターから高速に乗り、わざわざ焼津インターと静岡インターの間にある「日本坂PA・焼津さかな工房」に行ってお昼ご飯および買い物をしてくるほどです。高速道路のパーキングエリアということで必要以上に観光目あてで来ている人がいないということと、扱っている品物が良く、特にオレンジが添えられたしめ鯖が絶品です。食事もまぐろやカツオの刺身定食や焼き魚定食、焼津名物はんぺんを使った定食やお寿司など、一通り揃っています。名物は食べたいけれど人が多いのはいやだという方にはおすすめの場所です。(2009.11.2)

 


 

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