静岡市からだいたい2時間くらいで行ける梅ヶ島温泉へ向かい、半日かけてツーリングに出掛てきました。出掛けた日(2009年10月18日)が、たまたま途中にある有東木地区で、「うつろぎまつり」というイベントが行なわれているということで、いい機会だということで梅ヶ島まで足を伸ばそうと考えたわけです。有東木地区はわさびの栽培で古くから有名なところで、徳川家康にも献上された記録が残っています。とりあえず小ぶりのクーラーボックスに保冷剤を用意し、名物のわさび漬けを買って帰ってくる計画です。
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有東木、梅ヶ島地区へ静岡市内から向かうには、静岡駅北口から真っ直ぐ伸びる道を延々と北へ進むことになります。駿府城跡のお堀を見ながら進みますが、2009年8月に起きた地震の影響によって石垣が崩れてしまったところが未だ残っています。 |
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市街地を抜けると単調な一本道になるのですが、それほど急勾配ではなくゆるい坂がずっと続くといったイメージです。そういうところだからなのか、このようにトレーニングで自転車で登っている方々が多く見受けられました。 |
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梅ヶ島への道はそれほどでもないのですが、そこから分かれて有東木地区へ向かう3キロほどの道のりはなかなかの急勾配です。途中アクセルを回しても20キロぐらいしか出ないところもありましたが、危険なのは登りではなく下りです。前日雨が降っていたこともあり、路面が濡れていたところは転倒の恐怖が付きまといます。こういう時にはとにかく無理をしないで安全にが基本でしょう。 |
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苦労して登ってきて、見えてきたのがこの景色です。道を挟んで左側が川ですが、右側にあるのがわさびを栽培しているわさび田になります。さらに右側にはお茶畑があります。江戸時代から続く風景が同じように見られるというのもいいものですね。 |
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とりあえずの目的地となったわさびやお蕎麦、お茶、朴葉餅などを販売している施設・うつろぎです。毎月第三火曜日とお茶の収穫期である5月・7月上旬以外は通年開いています。わさびを名物として売り出しているところは多くありますが、何といっても400年の歴史があるところにしては小じんまりとしていて好感が持てます。 |
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うつろぎまつりの日限定ということで、露店が出ていました。左側ではすいとんを売っていて、右側ではしいたけ・サツマイモ・ジャガイモ・川魚を焼いて売っています。さらに道をはさんだ場所にはステージが立っていて、私がいた時にはカラオケ大会になっていました(^^)。有東木には国指定の重要無形民俗文化財『有東木の盆踊』があり、毎年8月14、15日に行なわれます。同じ静岡市といってもその歴史背景というのはかなり違うのですが、機会があれば一度見に行ってみたいものです。 |
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お昼前でしたが、ついついいただいてしまいました。左が町外から来た人限定でクジを引かせて頂き、ハズレの生わさび(当りが出るともっといいものがもらえるそう)、中央が4つで200円の焼き椎茸、同じ皿の上に乗っているのはサービスでもらったジャガイモ、右は50円のすいとんです(^^)。お店の中にはおこわやお蕎麦などもありましたが、今回はパスしました。ここにはありませんが、お土産用として550円のわさび漬け(わさびを酒粕で漬けたもの)、300円のわさびのり(のりの佃煮にわさびが入っているもの)を購入。しっかりとクーラーボックスに入れて出発しました。 |
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急勾配の下り坂を恐怖の体験をしながら本道に戻り、最初の写真の梅ヶ島温泉まで何とか無事にたどり着きました。バイクを置いたところから橋を渡り、奥にある滝を目指します。パイプがつながれた源泉のところまで行くことができますが、残念ながら今は湧き出ている温泉を見たり触ったりすることはできないようです。以前はこの場所に市営の公衆浴場があったのですが、手狭になったため下流の広いところへ移ってしまったのが残念です。せめて足湯でも作ってくれればいいのにと思います。 |
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改めて道を下り、市営の温泉である『黄金の湯』までやってきました。食堂や土産物屋、休憩室まで完備した人気の日帰り施設です。1日でも800円ですが、3時間500円のチケットを買っていざ温泉へ。靴のロッカーと脱衣所のロッカーはともに100円が戻ってくるタイプですので、行く時は500円きっちりだと困るかも知れません。湧出温度は31.3℃ですが、内湯と露天風呂は40℃に加熱されています。内湯にはもう一つ、35℃の浅い浴槽があるのですが、こちらの方が体にジーンとくるほど効きます。アルカリ泉なので、体がツルツルになるのはいいのですが、床も滑りやすくなるので注意しましょう。 |
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