ISDN導入日記

 

購入したターミナルアダプタ

 

 つい最近までISDN反対論者だったのですが(^^;)、ついに入れることにしました。しかし、これを書いている時点ではまだ切りかわっていません。そこで、ISDNに転んだ経緯なども紹介しながら、いかに安く通信費をおさえるかという自分なりの工夫の数々なんかも紹介していこうと思います。


七月二十六日

 ようやく自宅から時間無制限のインターネット接続ができるようになりました。ただ、ちょっとそこに行きつくまでには大変だったのですが。

 取りあえず問題にしたいのは、NTTカから設定に関する小冊子がこなかったということに始まります。もしそうした書類がサービス開始前に届いていれば、何の問題もなくサービスを利用できていたでしょう。私の場合はそこでつまずきました。

 私の利用しているプロバイダ、アサヒネットでは特別に申し込みというものは必要ありません。基本的に常時接続といっても、24時間利用可能なテレホーダイに近くて、新しいダイアルアップ接続を作ればいいのです。パスワードは同じでIDだけ少々変え、NTTから通知のあった接続用の専用番号にダイヤルすればいいのですが、なぜだかすぐに回線を接続してしまいます。これはもしかしたらまだ局内工事ができていないのかと思い、すぐに問い合わせたのですがそうではありませんでした。結局ターミナルアダプタの設定が違っていたのです。モデムのところから同じターミナルアダプタの違う設定を選んだら、今まで悩んでいたのがうそのようにつながるではありませんか。モデムの設定は今まで問題なくつながっていたのだから一切見ていなかった私がうかつだったのですが、こう言うのはやっぱりちゃんと資料を送ってくれないとね。皆さんもこのサービスを導入するということになったら省略したりせずちゃんとした手順を踏みましょう(^^)。

 こうしてようやく獲得したインターネットつなぎ放題の快楽ですが、このお値段は月額4500円です。今まで月額1200円で3000円分の利用料でやってきたのですが、これを単純に比べると3300円の差です。しかし、最近では3000円分の利用などあっという間ですし、今後はつなぎ放題の利用を見越した新たなサービスも予想されます。また、プロバイダの利用料は逆に1000円弱減りました。これは、IP接続サービスがプロバイダの負担を軽減するのが原因でありまして、個人的にはもう少し定額料を安くしてよと思うのですが、まあ以前と比べたら信じられない安さで好きなときに利用できるのですから、とりあえずは納得することにしましょう。ひとまずこれでISDNについてのレポートは終了します。後はこうして出た差額をどうやって埋めるかということに、場所を変えて挑戦していきたいと思いますので、そちらのほうもご贔屓のほどを。

 

七月十八日

 今月の25日からNTT西日本がようやく静岡市でもIP接続サービス(正式名称はフレッツ・アイ)を行う事になりました。実は申し込み開始日が14日で、それ以前に予約が取れるからと、某家電店備えつけのはがきに必要事項を記入し、念のためNTTの方にも確認の電話を入れたにもかかわらず、いまだ連絡がありませんでした。さすがにしびれを切らして(^^;)、116番に電話したところ、どうも受け付けすらされていなかった模様。ここで声を荒げて怒りだそうかと思ったのですが(^^;)、今から申し込んでも25日工事、26日から完全移行というスケジュールは可能ということなので、なんとか落ち着きました(^^)。今後申し込みを考えている皆さんがいらしたら、しっかり担当の人の名前を聞きつつ、電話で申し込んだ方がいいですよと言っておきましょう。

 さて、具体的にこれでどう料金が変わるかといいますと、登録したプロバイダの接続について、月間4,500円の支払いで電話料金は24時間定額となります。ちなみに、私のプロバイダはASAHIネットで、接続時間に関係なくこのサービスでの接続には追加料金がかかりません。一番安いプランが450円ですから、合計4,950円でつなぎ放題のインターネットが実現できるということになります。私の場合、このホームページの総量が現在7メガバイトで、450円のプランでは5メガまでしか確保されません。また、自宅以外での接続が4時間しかできないので、25メガまで無料、8時間まで利用可の800円のコースに変更しました。これでも5300円です。ASAHIネットは安いだけでなく、今のところ不具合やトラブルに見舞われたこともないし、フレッツ・アイに申し込むのに、別段プロバイダーには連絡しなくてもいいし、簡単に移行できます。いろんなプロバイダーを研究した結果、現状が1番と言う事になったのはこのホームページのアドレスを変える必要がないという事からも嬉しい事です。取りあえず来月でiアイプランは解約する事にし、タイムプラスは残します。フレッツ・アイの利用料は日割りで今月から来月にかけては請求されるそうです。このほかに工事料2000円がかかります。詳しいことは、NTTの方から詳しい資料が届くという話なので、その時にでも改めていたしましょう。(2000.7.18)

 

六月十五日

 この六月から、iアイプランに市内通話の10円で話せる時間が長くなる『INSタイムプラス』を付けることができるようになりました。料金的な違いは以下のようになります。

ISDN+iアイプラン+タイムプラス
ISDN+iアイプラン
アナログ+テレホーダイ
回線使用料
2830円
2830円
1600円
屋内配線使用料
60円
60円
60円
プッシュ回線使用料
390円
Iナンバー使用料
300円
300円
テレホーダイ使用料
1800円
iアイプラン適用分
1200円
1200円
INSタイムプラス
350円
合計
4940円+他の通話料
4390円+他の通話料
3850円+他の通話料

 

 もう少しこの『タイムプラス』という仕組みを説明すると、普段は3分10円の市内通話が5分10円に。夜11時から翌朝8時までは通常4分10円が、7分10円に通話時間が延びるというものです。ISDNでないアナログではこのサービスの月額料金は200円です。このプランのもう一ついいところは、市内局番への電話ならば、どこにかけてもこの通話料金が適用されるということです。つまり、インターネットへの接続だけでなく、友人との電話にも割引がきくということ。特に7分10円だったら単純計算でも70分100円です。わざわざ携帯電話で長電話などしなくてもいいし、ISDN契約をしているのだったら他の人から電話がかかってきても大丈夫だし(^^;)、長電話をする人だったら月額分などすぐに取り戻せてしまうでしょう。

 ただ、iアイプランと組み合わせる場合、残念な点もあります。iアイプランは一定の定額料で更に長く接続できるものですが(私の場合は1200円の定額料で3000円分まで使える)、登録している電話番号への通話に限っては、定額料でサポートされる3000円を越えた場合にタイムプラスの料金が適用されるとのこと。最初から割引されると二重割引になってしまうというのがその原因なのでしょうが、ユーザーからするとちょっと残念ですね。

 とはいえ、iアイプランでサポートされている電話番号は一ヶ所しかないので、その他の電話番号からネットに繋ぐ時なども割引が利用できるのはポイントが高いです。私の場合どうしても別のプロバイダに接続することが必要で、その料金がネックになっていたこともあって、おそらく月額料金分ぐらいはすぐに取り返せると思います。大都市圏や政令指定都市とか、そういうところにいないとなかなかNTTの呪縛から抜け出せないのが辛いところですが、今のところこうした方法が一番安くインターネットを使う方法なのではないかと考えています。もちろん、メール中心でそうそう接続しないという人だったらもっと他の方法があると思いますが、メールだけでなくホームページのメンテナンスとか掲示板への書き込みなど、月に15〜20時間ぐらい使う人でしたら、こうした方法を検討してはどうかと思いますね。(2000.6.15)

四月五日

 とうとうNTTから料金明細が来ました。結論からいえば、アナログ回線プラステレホーダイと比べても、それほどの違いは出ませんでした。以下に参考までに、その明細を載せてみます。従来の料金と比較してみてください。

ISDN+iアイプラン
アナログ+テレホーダイ
回線使用料
2830円
1600円
屋内配線使用料
60円
60円
プッシュ回線使用料
390円
Iナンバー使用料
300円
テレホーダイ使用料
1800円
iアイプラン適用分
1200円
合計
4390円+他の通話料
3850円+他の通話料

 まず、明細について説明すると、ISDNはもともとプッシュ回線なので、追加料は必要ありません。パルス回線で契約していればこの390円というのは不要ですが、この辺は個人の利用方法によって必要性が違ってくるでしょう。Iナンバーというのは二回線分利用できる回線に、もう一つ電話番号を割り当てるための定額料金です。これも、必要ない人には必要ないかもしれませんね。そして、それぞれのインターネット用割引プランの料金です。

 まず、テレホーダイですが、夜11時から翌朝8時までこの時間でつなぎ放題になります。ここで前にも書きましたが、この時間を外してしまうと普通の料金がかかるので、結構つなぎたい時につなげないという不具合があります。逆にiアイプランでは、時間に関係なく定額料金で3000円までの利用が可能です。この一ヶ月つなぎたい時につないできましたが、3000円使うのはなかなか大変です。メールチェックは3分以内で済んでしまいますし、よく行くページも自動巡回しているので、メールチェック+巡回でも3分以内です。実際に更新されていた時に改めて接続したり、調べものの必要ができた時に長い間つないでいますが、ほとんど一度の接続あたり20円以内で済みます。単純に割ると一日100円分使えるということになりますから、そう常にパソコンの前に座っている人でない限り、このプランで十分ということになります。プロバイダとの契約時間も15時間程度で十分で、後は日々の通信時間を管理していくだけです。ターミナルアダプタにはその都度料金も記憶されていきますから、その点も有利でした。結局基本料その他では多少開きがあったものの、合計金額は6000円程度と、以前とほとんど変わらないというのが実際のところでした。というわけで、一応この欄はここらでお開きということにしましょう。また、さらにお得になるプランとかが出ましたら、ここで積極的に紹介していくことにします。

 

二月一七日

 続きを書こうと思った時点で、とうとう使っていたパソコンが動かなくなってしまいまして(^^;)、ご迷惑をおかけしました。その後、無事に回線テストも終わり、現在では快適にインターネットを始めとするネットを楽しんでいます。

 以前は33,600bpsのモデムを使っていたので、単純計算して速さが倍になったわけですね。そうなるとダウンロードとか大量のデータを行き来させる通信スタイルの場合、時間は半分で済むということになります。それと、何といってもありがたいのがインターネットをしながら電話も受けられること。これで安心してつなぐことができるという精神安定の効果もあったというのは、実際に導入してみないとわからないことかもしれません。

 さて、問題は今後かかってくるであろう料金の問題です。電話料金の情報はターミナルアダプタを介してパソコンの画面に表示されますので、これから一月後、実際にどれくらいかかって、アナログ契約の時とどれくらい違うのか、私の場合で恐縮ですが、ここで紹介していこうと思います。

 

二月十日

 私が今までISDNにしなかった理由の一番大きなものが、停電時に電話が使えなくなって困るというものでした。多くのターミナルアダプタではこの問題を解決するために、バックアップ用乾電池を収納する部分があります。しかし、長時間停電が続いた場合はやはり電話は通じなくなるわけで、不安は残ります。果たして全くISDNでは停電時に電話は使えないのでしょうか。

 実はISDNでも給電はしてます。バックアップの乾電池を入れれば通話が可能なのもそのためです。INSネット64(基本インタフェース)の、網からDSUへの給電は、2線メタリックケーブルに39mA直流定電流(最大線間電圧60V)を重視して給電する局給電方式を採用しています。また、DSUから通信機器への給電は4線メタリック平衡ケーブルを介して最大420mW(40V)の給電を行っているとのこと。この給電を生かして停電時も通話のできる電話機付きターミナルアダプタというのもTDKから発売されているらしいです。値段は三万弱とのことですが、停電時のためだけにこの出費をするだけのことはあるのでしょうか。

 それこそ大地震が起こって、何日も停電するような状況に陥れば別ですが、そうでなければ普段からアルカリ電池を用意しておいて、停電時にターミナルアダプタにセットするだけで足りるでしょう。どうしてもというならアルカリ電池の代わりに長期保存(五年くらい)が可能で、寿命も長いリチウム電池を備蓄しておくというのはいかがでしょう。値段は少々張りますけど、普段全く使わないハードを購入するよりもいい選択だと私は思うのですが。

 

二月九日

 アナログ回線から比べると、相対的に通信スピードが早くなる分、ISDNが有利になりますが、各種割引サービスを活用すると場合によっては以前の料金よりも安くなることは有り得ます。ちなみに私はアナログでテレホーダイという夜十一時から朝八時まで、市内二箇所の番号に限ってつなぎ放題になるというサービスに加入してました。定額料は1,800円です。ISDNでも同様のサービスがあるのですが、こちらは少し高くて2,400円となっています。その差600円ですから基本料金と合わせると約2,000の負担増となってしまうところですが、何も割引サービスはテレホーダイだけではありません。

 今テレビのコマーシャルでもさかんに告知されている『iアイプラン』というのがあります。毎月の定額料を払うことによって、ひとつの市内アクセスポイントに対して割引が適用されます。1,200円で3,000円の通話料分が利用できるものと、3,000円で7,500円分のものがあります。この割引については終日利用が可なので、今までのように夜十一時を待って、夜通しつなぎっぱなしという不健康な真似をしなくても、そこそこ使えるのです。ホームページの自動巡回など、工夫することによってつなぎっぱなしにする必要は常にあるわけではありません。日常見るページは自動的に巡回するようにし、調べものをする時にある程度つなぎっぱなしにするようにすれば、1,200円(実質的には3,000円分)で十分でしょう。ちなみに市内通話料は昼間三分間十円(深夜だと四分十円)ですから、まるまるつなぎまくると十五時間(深夜なら何と二十時間)となります。実際は端数が出るのでこれらの時間より短かくなりますが、ターミナルアダプタで正確な料金を把握することができますし、節約しつつも必要十分なアクセス時間を確保できるのではないでしょうか。まあ、実際のところどうなのか、論より証拠、ここでまた紹介しようとは思っているのですが(^^;)。

 

二月八日

 今日は朝からこの件で電話が何回もかかってきました。ちなみに私はNTTの窓口から申込みをしたのではなく、TA(ターミナルアダプタ)を購入した先で申し込んだので多少めんどくさくなってしまいました。しかし、それなりのメリットがあるのでして。

 購入したショップでは、新しくISDN回線を契約するとターミナルアダプタを3,000円引きで売ってくれるのであります。契約の際の工事料が2,000円(モジュラージャックがあれば据付工事は不要なので、こうした選択が可能です)、契約料とあわせて2,800円かかるのですが、この分をまるまる引いてくれるわけ。ちなみに購入したのが写真のターミナルアダプタで、16,000円ぐらいになりました。USB接続ができるやつなので、ちょっと高いですが、シリアル接続で十分ならさらに安い機種でもいいので、工事費込みでも15,000円以内になるでしょう。この辺は予算との相談になります。もう少し予算があるなら、今人気のワイヤレスのターミナルアダプタだと四万円台くらい、インターネットだけでなく、LANとセットになったダイヤルアップルータなどもあります。今回はターミナルアダプタと電話機との接続はすべて自分でやるので工事費はそれほどかかりませんが、このへんをすべてやってもらうだけで17,000円あまり余計にかかります。その分を考えつついいものを選んでもいいのかもしれませんね。

 で、せっかく二回線分になるので、FAX専用の電話番号をもう一つ増やすことにしました。これは『iナンバー』と呼ばれるサービスで、月額300円になります。これで今後かかる費用は、基本料2,830円、屋内配線使用料60円を加えると3,160円ということになりますね。アナログの時にはうちの地域は基本料は1,600円でしたから、大体1,500円の負担増です(実際は元の契約にプッシュ本契約をしていたので、私の場合はもう少し負担は減りますが)。NTTの方ではこれだけの負担でも回線をもう一つ増やすよりも得というセールストークで攻めてくるらしいてすが(^^;)、やはりトータルの通信費は抑えたいものです。はっきり言ってインターネットを中心にした通話料をいかに抑えるか工夫することで解決できる可能性があります。その辺のことについてはまた次回に(^^)。

二月七日

 新しいものを買うということは気分がいいものです。パソコンを購入するのと同時に、電話回線も変えることになってしまいました。それには、ニフティサーブの料金体系が変わったことと実は関係があったのです。ホームページを見るのはこのページのあるASAHIネットにシフトしていっているので、ニフティを使うのは文字だけのパソコン通信だけになってしまいました。そうなると大体五時間もあれば十分なので、先月よりも千円安くあげることができました。
 電話の基本料金(アナログ)は私の地方では千六百円なので、ISDNとの差はだいたい千二百円、これなら月々の負担もほとんど変わらないとそろばんを弾き、今回の契約となった次第。しかし、よーく研究してみると、もっと早く変えておけばよかったと今では思います。インターネットを普通のプロバイダで使うなら、アナログでテレホーダイを使っていた時よりも確実に安くあげることができるかもしれません。その辺のからくりについて徐々に明らかにしていきましょう。


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