台風四号が接近し、前線の活動が活発になり、大雨洪水警報が東海地方から北海道にかけて出るという今年の八月末でしたが、たまたまこの時期に茨城県の袋田温泉へ行く予定を立てていました。水戸での那珂川の水位上昇というニュースが流れてきて、これは現地までたどり着けないのではないかと思いました。ちなみに、袋田温泉は水戸から福島県の郡山へ行く途中にあります。水戸と郡山を結ぶJRの水郡線は全線止まっていました。
そんな状況の中、旅行を強行したのはホテル側の大丈夫だという答えと、現地でこの旅行をコーディネートしてくれた友人の状況把握で、現地までの道なら危険なく行けるのではという情報でした。
幸い、新幹線は東京まで動いていましたので無事に行って帰ることができました。今回の大雨では被災された方も大勢いらっしゃるということで、こうした情報についてはあまり快く思わない方もおられるかもしれません。しかし、こんな大雨の状況で普段とは違った全くすごい体験をしたのも事実です。温泉のそばに日本の滝百選にも選ばれた「袋田の滝」があります。通常期は上の写真のような感じなのですが、大雨のさなかに見た滝は全く様相を異にしていました。正に究極の滝見といえるのですが、改めて大雨の恐ろしさというのを感じ取っていただければ幸いです。(98.9.2)
最初の写真とほぼ同じアングルで撮った写真がこれです。水しぶきをあげて、ものすごい音を上げて水が落ちているのがわかります。 濁流のアップです。しかし、こんな状態でも展望台はオープンしていました。展望台までは有料となっているので、危険はないという判断がされていたのでしょうがそれにしてもすごいものです。 展望台の様子です。手すりの下の方に注目してください。水しぶきがすごくて、もはや手すりの近くには近づけないほどでした。 観光客は私らを含めてもパラパラといた程度でしたが、左の方に映っているのはインドの方から来たのではと思われる人たちで、さすがにこの滝の様子には驚いていられるようでした。
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